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宿研通信 10月号

他業種に学ぶ ビジネスコラム

コンサルタント中島セイジの、これからが見えるビジネスコラム。
今回は、ニューヨークでロングラン公演中のパフォーマンスSTOMPをご紹介します。

今月のビジネス STOMPに学ぶ

技術とパーソナリティを兼ね備えた
ミュージックパフォーマンスSTOMP

デッキブラシの柄で床を叩く音、シャッシャッとブラシで磨く音…声を使わず、
リズムとその音だけで観客を取り込むパフォーマンスをつくり出すSTOMP。

STOMPのパフォーマンスは世界的な人気を誇り、30ヵ国以上で公演。
観客動員数は1,000万人を超えるそうです。

それだけ多くの人を惹きつける人気の秘密は何でしょうか?
先日ニューヨークへ行った際に、実際にこの目と耳で確かめてきました。

感心したのが、登場した8人のパフォーマーそれぞれに“パーソナリティ”が確立していること。
チームのエース役やおどけ役などがいて、そのバランスが絶妙。
ミュージックパフォーマンスの技術だけでなく、
この役回りが全体の雰囲気をまろやかに演出していました。

また、遅れて入場してきた観客への反応もアドリブが効いており、
その対応力には学ぶところがありました。


STOMP
STOMP
 
 
STOMPの選ばれる理由
それは、見えないところで努力を積み重ねた時間

私の分析では、STOMPには4つのポイントがあるように思えます。

1.役柄のバランスのよさ
2.アドリブを織り交ぜた抑揚ある演出
3.パフォーマンスの種類の多さ(レパートリー)
4.質の高いミュージックパフォーマンス

そして、感じたのは、“量は質に転化する”ということ。
質の高いプロの仕事の裏には、やはり膨大な量の鍛錬があるのです。

これはSTOMPのようなパフォーマンスに限らず、すべてに通じるでしょう。
特にサービスは、いつも質の高いものが求められるからこそ、
人の見ていないところでの積み重ねがものを言います。

更に、パフォーマンスの質の高い者同士が連携することで、
お互いに高めあい、結果的に観客を大きな感動に包みます。

宿泊施設とミュージックパフォーマンス、舞台は全く異なりますが、
お客さまに「サービスする」という点では共通するところが大いにあるようです。

 
 
コンサルタント プロフィール
中島 セイジ(なかじませいじ)
株式会社クオーターバック代表取締役社長。見・投資(みとうし)コンサルタント。マーケティング及び広告 戦略を中心にプランニング活動を行い、コンサルタントとして数多くの企業を支援している。『非効率な会 社がうまくいく理由』(フォレスト出版)、『儲けないがいい』(アチーブメント出版)が好評発売中。