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宿研通信 11月号

他業種に学ぶ ビジネスコラム

コンサルタント中島セイジの、これからが見えるビジネスコラム。
神奈川県川崎駅に隣接する大型ショッピングモール、ラゾーナ川崎をご紹介します。

今月のビジネス ラゾーナ川崎の集客力に学ぶ

ショッピングモール逆風時代に
売上げを伸ばすラゾーナ川崎

まるで球場のような大きな広場と、それを囲むような5階建ての建物。
その中には、食べ物や服、雑貨、書籍など、さまざまなショップが並んでいて、
広場は思い思いの時間を過ごす人たちで賑わっています。

これは、川崎駅に隣接する大型ショッピングモール、ラゾーナ川崎の話。
オープンしたばかりの2007年頃に訪れたことがあるのですが、
「駅に隣接しているとはいえ、わざわざ川崎駅を下車するほどの魅力があるのだろうか…」
というのがその時の率直な感想でした。


ラゾーナ川崎
ラゾーナ川崎
 
 
人気の理由はモール全体の鮮度を保つこと

しかし、先日ある新聞に、「ラゾーナ川崎が、少しずつではあるが年々集客力を上げて、
多くの人たちを呼び込んでいる」という記事が。

それによると、年間で大小あわせて230回ほどのイベントを開催、
フードコートでは予想以上の人気店であっても、
契約通り2~3ヵ月で店を入れ替えるなどの徹底した施策をしているとのこと。

これらを行うことで、今では来店客数の9割弱が月に1回は来店し、
さらに週に1回訪れている人が5割を超すのだとか。
やはり、何かをしっかり仕掛けないと、お客さまに選ばれないのです。

ショッピングモールが逆風を迎えている時代にあって、
なぜラゾーナ川崎が選ばれ続けているのか?

その答えは、鮮度のマネジメントを行っているから。
鮮度のマネジメントとは、お客さまが飽きないよう常に新鮮な取り組みを行い、
足を運んでもらえるようにすること。
ラゾーナ川崎では、この鮮度のマネジメントが徹底されているのです。

先日リニューアルオープンした三越銀座店も、鮮度のマネジメントができるかどうかで、
これからの時代を生き残れるかが決まるでしょう。

お客さまを飽きさせないことが重要

これは人間科学的にも証明されていることですが、
人は商品を見ると買いたくなる性質を持っています。
つまり、店に滞在する時間が長ければ長い程、比例して売上げが伸びるということ。
そのためには、お客さまが来店する理由をつくり、
飽きさせない工夫をすることが重要になってきます。

これからの時代は、鮮度のマネジメントを徹底することが
集客力アップの鍵であり、流通学の必須テーマになるでしょう。


ラゾーナ川崎
ラゾーナ川崎
 
 
 
コンサルタント プロフィール
中島 セイジ(なかじませいじ)
株式会社クオーターバック代表取締役社長。見・投資(みとうし)コンサルタント。マーケティング及び広告 戦略を中心にプランニング活動を行い、コンサルタントとして数多くの企業を支援している。『非効率な会 社がうまくいく理由』(フォレスト出版)、『儲けないがいい』(アチーブメント出版)が好評発売中。