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宿研通信 12月号

他業種に学ぶ ビジネスコラム

コンサルタント中島セイジの、これからが見えるビジネスコラム。
今回は、スペインのデザイナー「ハビエル・マリスカル」をご紹介します。

ハビエル・マリスカル氏のエモーショナルデザインに学ぶ

バルセロナの街を彩る
マリスカルアート

皆さんは、ハビエル・マリスカルという方をご存知でしょうか?

彼はスペインを代表するクリエイター。
今回、私が企画している海外研修のツアーで彼のスタジオを訪れ、様々なお話を伺いました。
マリスカル氏の有名な仕事の一つに、バルセロナオリンピックのキャラクターデザインがあります。
ラフな線で描かれた、かわいらしく自由な雰囲気の犬のキャラクターです。

もちろん、彼の活動はキャラクターデザインだけではなく、
映画製作や企業のブランディング、インテリアデザイン…
はてはドレスのデザインまで、多岐にわたります。

バルセロナの街にある有名な手長エビのモニュメントもマリスカル氏の作品。
クリエイターとしての活躍は、ひとつのメディアにとらわれません。

ハビエル・マリスカル
ハビエル・マリスカル

マリスカル氏の事務所は、常勤スタッフ約15人という少数精鋭型。
その中には入社したばかりの日本人もいらっしゃいます。
常勤スタッフは少ないけれど、それぞれのプロジェクトに応じて
外部のスペシャリストたちを呼び集め、一つひとつの仕事を推進していくのが“マリスカル的ビジネス”のやり方。
彼が世界中からクリエイティブを求められ、
また、彼の元に遠く離れた地から人が集まってくる理由とはいったい何なのでしょうか?

その秘密は、“マリスカル的ビジネス”のコンセプト。
「エモーション(感動)」。

映画をつくろうがポスターをつくるのにも、楽しく感動を伝えることこそが、
クリエイティブにおける彼のゆるぎないテーマなのだそうです。
彼がそのテーマを徹底的に追求することで、作品は感動を持って受け入れられます。

その当たり前のことを追求しているからこそ、相乗効果が起きて新しい仕事へとつながってゆく。
マリスカル氏のクリエイティブを欲しがる人が世界中にたくさんいるのが、その証明でしょう。

遠くスペインの地で自らの仕事を追求する、まさに職人に出会えました。
やはり、良い仕事を生み出す精神は、世界のどこでも変わることはないのです。

ハビエル・マリスカル
ハビエル・マリスカル


コンサルタント プロフィール
中島 セイジ(なかじませいじ)
株式会社クオーターバック代表取締役社長。見・投資(みとうし)コンサルタント。マーケティング及び広告 戦略を中心にプランニング活動を行い、コンサルタントとして数多くの企業を支援している。『非効率な会 社がうまくいく理由』(フォレスト出版)、『儲けないがいい』(アチーブメント出版)が好評発売中。