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宿研通信 2月号

他業種に学ぶ ビジネスコラム

コンサルタント中島セイジの、これからが見えるビジネスコラム。
今回は、老舗「虎屋」をご紹介します。

虎屋の不易流行に学ぶ

500年間の
伝統と革新

「不易を知ら座れば基立もとたちがたく、流行をわきまへざれば風あたらにならず」

これは俳人・松尾芭蕉が旅の途中で体得した概念。

不変の真理を知らなければ基礎が確立せず、
時代の変化を知らなければ新たな進展がないという意味です。

俳句というものは、句を詠む手法は変わらないけれど、
語っていくテーマは時代とともに変わっていくもの。

常に流行は意識しながらも、俳句の根本の考え方は変わりません。

そこから、松尾芭蕉は、世の中とは、変わらないもの(変えてはいけないもの)と
変わるもの(変えていかなければいけないもの)で構成されているのだと語っています。

この不易流行の考えは他でも度々目にします。

虎屋

例えば、老舗「虎屋」の17代目当主である黒川氏は、
“伝統とは革新の連続である”と語っていました。

虎屋のメーカーとしての本来の考え方は活かしつつも、時代の変化に合わせて革新し、
お客さまに選ばれる努力をしてこなければ、500年もの間、続けてこられなかったということです。

先日、ある雑誌でも「不易流行」がテーマになっていました。
ある人が案内された神社は、50年前に修復を行ったといいます。
その時に寄付をしてくれた協賛会社の数は100社。

50年たった今、その協賛会社で現在も続いているのはなんとたったの1社だといいます。

1,000社のうち、100年後に生き残れるのは2~3社という定説から考えれば、
この神社の例も妥当な数字。

100年後も会社を続けていくには、時代の流れ・価値観の変化に対応していく必要があるのです。

変えてはいけないところと、時代の流れに合わせて変化させなくてはならないところを
分かりながら展開していかないと、お客さまに選ばれ続けるビジネスはできません。

とにかくチャレンジを続けなくては、未来は見えてこないということです。

虎屋


コンサルタント プロフィール
中島 セイジ(なかじませいじ)
株式会社クオーターバック代表取締役社長。見・投資(みとうし)コンサルタント。マーケティング及び広告 戦略を中心にプランニング活動を行い、コンサルタントとして数多くの企業を支援している。『非効率な会 社がうまくいく理由』(フォレスト出版)、『儲けないがいい』(アチーブメント出版)が好評発売中。