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宿研通信 10月号

他業種に学ぶ ビジネスコラム

コンサルタント中島セイジの、これからが見えるビジネスコラム。
今回は、家事代行業で注目を集めている「株式会社ベアーズ」をご紹介します。

ベアーズの
開発力に学ぶ

先手必勝ならぬ、
先手必照

先手を打つ商品開発は、
思わぬ相乗効果を得られます。

家事代行を行う、株式会社ベアーズ。
その創業経営者の高橋ゆき氏は、
私がパーソナリティを務めるラジオ番組『BUSINESS LAB.』にも
ご出演いただいたことがあります。

先日、NBC(東京ニュービジネス協議会)のイベントで
“広報”という角度から改めてベアーズの事業展開を聴いたのですが、
商品開発の内容とタイミングを理解すると見えてくるものがあります。

・2006年法人会員制度導入
女性の社会進出が増え、今や共働きをする夫婦もかなり多い。
それによって家事をこなすことが難しいという女性が増えている。
そんな女性に向けて、家事代行を会社の
新しい形の福利厚生として取り入れてもらうという提案。

・2010年ファミリーサポートサービス
介護は介護を行う家族にも非常に負担の大きいもの。
このファミリーサポートサービスは、
そんな介護する側の人をサポートするサービス。

・2012年シニアサポートR60
介護サポートサービスではなく、
定年を迎えセカンドライフを送る
アクティブシニアに向けたサービス。

この取り上げた3つの商品に共通していることは、
社会背景や時代背景にマッチし、
さらにターゲットが絞られた商品開発がされているということ。

しかも、市場として人々が注目する前に先手を打って
商品開発を行っているのです。

先手を打てば業界のリーダーシップをとれるだけでなく、
メディアが注目してくれます。
時代の変化を伝えるメディアは、その変化を取り込んだ社会現象、
すなわち新しいサービスや商品に着目して紹介するということなのです。

実はベアーズは1999年の創業以来、
ほとんど広告費をかけていないといいます。
しかし、先手を打って商品開発をしているため、
広報の役割を多くのメディアが担ってくれているのです。

先手必勝といえますが、
先手はメディアが“必照”してくれるもの。

ターゲットを絞り込んだ商品開発が、
需要をつくると共に、メディアの注目も集めるということです。

 

 

コンサルタント プロフィール
中島 セイジ(なかじませいじ)
株式会社クオーターバック代表取締役社長。見・投資(みとうし)コンサルタント。マーケティング及び広告 戦略を中心にプランニング活動を行い、コンサルタントとして数多くの企業を支援している。『非効率な会 社がうまくいく理由』(フォレスト出版)、『儲けないがいい』(アチーブメント出版)が好評発売中。