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宿研通信 12月号

他業種に学ぶ ビジネスコラム

コンサルタント中島セイジの、これからが見えるビジネスコラム。
今回は、学校法人服部学園の理事長である
服部幸應先生の「食育」
についてご紹介します。

ちゃぶ台から学ぶ家族の輪

ちゃぶ台から学ぶ家族の輪

今は懐かしきちゃぶ台が、日本で当たり前だった頃。

朝、みんなが「おはようございます」と
挨拶しながらちゃぶ台に集まり、
そして「いただきます」と言って一緒に朝ごはんを食べる。

子どもたちの行儀が悪いと、親がきちんとあれこれ注意をする。

そんな光景がかつての日本では当たり前でした。

このちゃぶ台を囲んでの食事が、
家族のコミュニケーションと子供の躾につながっていたのです。

そんな話をしてくれたのは、
学校法人服部学園の理事長である服部幸應先生。

15年程前でしょうか、
ある打ち合わせの際に服部先生の著書「食育のすすめ」を
いただいたことがあります。

その時も、知育、徳育、体育、
そして、それらの基となる“食育”が大切なのだと
服部先生は語っていました。

それから7~8年後にその考えを
国として実践するため「食育基本法」ができました。

8年前、当時の厚生大臣だった
小泉純一郎氏が担当する有識者の会合で、
服部先生はこの食育のことを語りました。

すると小泉氏は、
かなり興味を持っていたといいます。

その後、首相となった小泉氏は、
この“食育”という概念の立法を積極的に推し進めたのだそうです。

振り返れば、その会合で服部先生が食育を語ったことが、
世界でも例のない「食育基本法」の成立につながったということでしょう。

このことは、普段から自分なりの概念やポリシーを
しっかり持っていたからこその結果でしょう。

冒頭で述べたように、
かつての日本はちゃぶ台を中心に
家族のコミュニケーションが行われていました。

つまり、ちゃぶ台が「食育」を
学ぶ場の役割を担っていたのです。

そんなちゃぶ台も少なくなり、
家族みんなで食事をする機会すらも減ってしまった現代。

服部先生は、「食育」とは食べることだけではなく、
食材のこと、食の作法のこと、そして食事プロセスも
含まれていると語っていました。

つまり、“プロセス”が大切であり、
プロセスがあるからこそ“結果”となるのです。

私達はそのプロセスをより意味あるものとするためにも、
日本の文化を知り、しっかりした知識を持ち、
次なる一歩を踏み出したいものです。

服部先生は、まさに食に関わるプロとして、
服部流の仕事の道“食育道”を歩んでいるのではないでしょうか。

 

 

コンサルタント プロフィール
中島 セイジ(なかじませいじ)
株式会社クオーターバック代表取締役社長。見・投資(みとうし)コンサルタント。マーケティング及び広告 戦略を中心にプランニング活動を行い、コンサルタントとして数多くの企業を支援している。『非効率な会 社がうまくいく理由』(フォレスト出版)、『儲けないがいい』(アチーブメント出版)が好評発売中。