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食・浴・看板3人の匠が、とっておきの集客術を教えます 集客の匠に訊く

集客の匠に、お客さまを呼ぶポイントを訊くこのコーナー。
今月は看板の匠が「集客率をアップさせる看板」についてお教えします。

看板で集客率をアップさせる3つの確率

お客さまが宿に来るストーリーを作りましょう

こんにちは、“看板の匠”小山雅明です。
今回は看板で集客率をアップさせる3つの確率についてお教えしたいと思います。
 
宿泊施設の魅力アップには、
通常の商業施設で言うところのSI(Shop Identity)ならぬ、
HI(Hotel Identity)とも言うべき、
経営者・従業員・お客さまの、その宿に対するイメージが、
三者とも一致することが大切です。
では、そのHIを集客という観点から見てみましょう。
 
発見確率(お客さまに宿を発見してもらう確率)
×
魅力確率(宿を発見したお客さまが、その宿に魅力を感じ、入ってみたくなる確率)
×
IN誘導確率(宿に魅力を感じたお客さまが、その宿に入る確率)
 
看板による集客はこの3つの確率の掛け算で成り立っていて、
3つの確率が最大のときに、集客力も最大になります。
集客の第1段階は、まず発見してもらうことですが、
発見と同時に魅力を感じてもらうことが不可欠。
発見のときに感じた魅力、近くに来て高まる期待、
期待を満たすサービス、
こうした一連のストーリーを作るのがHIなのです。
 
このストーリーができている好例として、
身近な商業施設を挙げてご紹介しましょう。
東京・町田の商店街にあるブックオフが、
この計算式にうまく則って看板の集客力を最大化させています。
この店は、なんと通行客全体の2割が店内に吸い込まれていく、驚くべき店なのです。
 
では、さきほどの3つの確率から、このブックオフを分析してみましょう。
 
発見確率…
業態が極めて明快なこと。リサイクル品を、清潔な店舗で格安に購入できる安心感があります。
従来の古本屋と一線を画すイメージを、
そのまま表現しているのが黄色をベースにした、あの大型サイン表示です。
 
魅力確率…
店内に入れば、おびただしい量の商品が絶えず循環する雰囲気が演出されています。
つまり、リサイクル品についてまわる古臭いイメージを、
見事なまでにフレッシュな流通のイメージに転換できています。
 
IN誘導確率…
大きなエントランスと誘導サインによる「入りやすさ」は抜群。
通行客はブックオフの黄色い看板を見た瞬間に、
こうした一連のイメージを瞬間的に描いて、スムーズに店内に誘導されていくのです。
 
あなたの宿のストーリーはどうでしょうか?
お客さまが、宿に入り、満足できるようなストーリーを描けるかどうかを考えてみましょう。
そうすれば、おのずと“発見”“魅力”“IN誘導”の確率アップの方法が見えてくるはずです。


 
看板の匠 プロフィール
小山 雅明(こやままさあき)
1956年神奈川県生まれ。コピーライター、SPプランナー、広告代理店営業などの職を経て、1984年に 27歳でアイワ広告株式会社を起業。1993年より広告媒体の中でも、特に広告効果における費用対効果 の高い看板業に事業を集中特化し、企画・デザインから制作・施工までの自社一貫体制がある。看板視 認性の改善、SI(ショップ・アイデンティティ)による集客コンサルティングの第一人者として、全国で講 演・セミナーを開催している。主な著書に『看板の魅力で集客力がアップする』(かんき出版)がある。