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宿研通信 9月号

食・浴・看板3人の匠が、とっておきの集客術を教えます 集客の匠に訊く

集客の匠に、お客さまを呼ぶポイントを訊くこのコーナー。
今月は食の匠が「ホームページでの料理のアピール」についてお教えします。

ウェブで魅せる料理

お客さまが求めているのは情報ではなく魅力

こんにちは、“食の匠”大久保一彦です。
今回は食といっても、「ホームページでの料理のアピール」のお話をしたいと思います。

ホームページを訪れた人をお客さまに変えるために、何よりも必要なもの。
それは安心感と期待感を持たせることです。

通常、グルメ検索サイトでの滞留時間は平均7秒といわれています。
恐らく、宿泊予約サイトもそこまで変わりはないでしょう。
この短い時間で、いかにお客さまの心をキャッチできるかがポイントになってきます。

一方、オフィシャルホームページまで来てくれた人は、その施設の情報を確認してくれます。
彼らの要望に応えるためには、料理のメニューを載せたり、部屋の写真を載せたり、
スペックを表示するだけでは意味がありません。

店が主張したいことを大いに表現すること
そしてその料理を食べてみたいと思うシズル感を演出することがポイントです。

シズル感を演出する上で大切なのは、何よりもアツアツ感を伝えること。
逆に刺身などはクールな印象があるので、
シズル感を落とすことになります。
ですが、どうしても刺身を入れたいときもあるでしょう。
その場合はタイミングが重要となります。

また、写真のクオリティはシズル感にもっとも影響します。
お店のグレードを高くしたければ、それ相応のクオリティが求められます。

ここで、少し事例を見てみましょう。
http://www.hisuinosato.com/

これは、福島県の「御宿かわせみ」という旅館のホームページです。
ここのホームページには、誰もが行きたい! と思うような情報が満載です。

このホームページの特長は、
「料亭でもなく、温泉旅館でもなく、私どもは御宿かわせみです」という印象深いメインコピー。
続いて興味を惹くのが、シズル感のある月替わりのメインディッシュの写真です。
写真の質の高さが、施設の質の高さを感じさせてくれます。

次にこのホームページを見てみましょう。
http://plaza.rakuten.co.jp/ceory2/

これは東京にある「方舟」という飲食店のホームページです。
2008年にホームページがリニューアルされ、今は使われていませんが、
当時は「その日のとれたて素材」をここで紹介していました。
このような努力によって、忘れかけていたお店を思い出して、もう一度来店してもらえるのです。

ビジネスホテルなどの日常型の宿泊施設であれば、
その日あったことを店のテイストに合わせて書くのがオーソドックスです。
前述の「御宿かわせみ」のようなグレードの高い施設ならば、
四季の変化に富む景色の美しさを表現すれば効果的でしょう。

皆さんのホームページはいかがでしょうか。
安心感・期待感が持てるページになっていますか?
料理写真のシズル感はどうでしょう?

提供する食事の質を高めることは、もちろん大切ですが、
せっかくならばホームページ上でもその質の高さが伝えられるようにすれば、
施設の集客率はもっとあがるはずです。


 
食の匠 プロフィール
大久保 一彦(おおくぼ かずひこ)
現場に精通して数々の不振店の業態改善を行い繁盛店にした、食ビジネスの業績改善スペシャリスト。 「新宿さぼてん」においては、損益分岐点を下げる仕組みを作り、惣菜店の基礎を作った。独立後、日本 全国や世界の1万店を視察した経験を生かし、地域密着の店から高級店まで多くの店舗のサポートを開 始。東和フードサービス、ハイディ日高、和幸など有名店のブレーンとしても活躍した。大久保一彦の行く ところ繁盛店ありと称される。トータル日数2年以上の海外視察経験があり、講演回数も1000回を超え る。また、多くの書籍がベストセラーとなり、出版点数は20冊以上。