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宿研通信 5月号

食・浴・看板3人の匠が、とっておきの集客術を教えます 集客の匠に訊く

集客の匠に、お客さまを呼ぶポイントを訊くこのコーナー。
今月は温浴の匠が「効果的な投資」をお教えします。

投資が利益をあげる近道

効果的なポイントに投資をすることで
集客率をアップする

こんにちは、“温浴の匠” 木地本朋奈です。

近年、時代の変遷によって温浴業のビジネスモデルが変化しているようです。
これまでは集客率をあげて利益をあげる方式をとっていましたが、
近年はコストダウンに注力する方向へシフトしてきました。

確かに、一泊二日の宿泊業のマーケットは縮小が進んでいます。
それによって、集客率をあげるのが難しくなってきたというのもわかります。
集客数を増やせないのであれば、
コストカットで利益をあげるしかないという考えも筋は通っています。

しかし一方で、アクティブシニアは増加傾向にあるし、
ヘルスケア・スローライフなど、ポジティブな面は見られ、
潜在顧客自体が減少しているというわけではありません。
つまり、世間にはまだまだお客さまになりえる層がいるのです

それにも関わらず、実際には旅館業の収入は落ちている。
それはなぜでしょうか?

理由は2つ。
1つめは投資ができていないため。
2つめはコンセプトメイキングが不完全なため。


伝統旅館など長く温浴業を続けている企業が、
なぜ長続きできるか、その理由をご存知ですか?

理由は簡単です。儲かった利益をきちんとお客さまに還元し、
品質の改善や新たな商品開発を続けているからです

お客さまに対して投資できているので、多くの人に選ばれ、結果、息の長い経営ができています。

収入が落ちている施設さまは、
おそらく浴室装備の改善などを行わなくなっているのではないでしょうか。
(投資資源が捻出できないために、投資できないという施設さまは、
ぜひ2月号「温浴施設の見えないムダを見つける方法」を読んでみてください!)

また、いざ投資するとなっても、
行き当たりばったりでお金を注ぎ込んでも効果的ではありません。

どこに投資するか、ここでコンセプトが重要になってきます。
どんな施設さまにも、必ずコンセプトがあるはずです。
料理や接遇だけでなく、
投資とコンセプトも必ずつながっています。

施設のコンセプトをお客さまに伝えるためには、どこにお金をかければ有効か?
それを考えればおのずと投資すべきポイントが見えてくるはずです。

きちんと投資をしてお客さまに利益を還元することで、
末永くお客さまに選ばれ続ける施設になれるようにしましょう!


 
温浴の匠 プロフィール
木地本 朋奈(きじもと ともな
1965年三重県四日市市で生まれ。1987年慶應義塾大学 法学部法律学科を卒業後、大手ディベロッ パー・外食運営会社のマネージャーを経て、1993年に「温泉・温浴施設の繁盛創出」をビジョンに持っ た株式会社トリリオンを設立。年間に200回以上、温泉・温浴施設で入浴している温浴コンサルタント の第一人者として、全国の温泉・温浴施設約200件のサポートを行っている。現在、「社団法人日本サウ ナ・スパ協会」の評議員、「社団法人関東ニュービジネス協議会」の理事に就任。