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宿研通信 2月号

匠が、とっておきの集客術を教えます 集客の匠に訊く

集客の匠に、お客さまを呼ぶポイントを訊くこのコーナー。
4ヶ月連続して“光の匠”が宿屋の空間演出についてお話いたします。
今回のテーマは「照明と集客の関係」についてです。

新たな集客を生む、 光の哲学

皆さまはじめまして、“光の匠”小西美輝です。
今月から4回に分けて、皆さまに“光と集客”の関係について
お伝えしようと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

感動が生まれるのは、 偶然ではなく必然

さて突然ですが、皆さまは旅館やホテルに宿泊した際に、
自然と「なんかいいな」「ここの空間落ち着くな」と
思ったことはありませんか?

もしくは、宿のチェックアウトの手続きを終え、
その場を後にしようとした際に、
「心が癒されたな」「今度は○○を連れてきたいな」なんて思ったこと
一度はあるのではないでしょうか。

この感情は、
掃除が行き届いていて宿がきれい、料理が美味しい、温泉が心地よい……
これだけでは生まれません。

この要素ももちろん全て大切なのですが、
実は宿屋のリピーター客を生む重要ポイントには、
“光(照明)”が大きく関係しているのです。

宿に泊まられるお客さまは、
日頃の疲れを癒しに来たり、家族や友人、または恋人と
思い出をつくりに来る方がほとんどです。

つまり、無意識のうちに
宿泊施設には「非日常」の空間を求めているのです。

そんな期待の中、
いざ自分が寝泊まりする部屋の照明が強すぎたり、
料理を照らす光が2次元的なもので
本来の魅力を引き出せていなければ、
そこに「安らぎ」「心地良さ」を感じることはできないでしょう。

当然、日常的なその空間に“感動”は生まれません。

もちろんそのような宿屋に
また来たいなんて思いませんよね。

昨今、宿屋に限らず、
さまざまな商業施設が“感動”は、たまたま生まれる
いわば偶然の産物だと思っています。

しかし、感動が生まれるのは
実は偶然ではなく必然なのです。
光は感動ストーリーを生み出す手助けをしてくれます。

「心地良い光を照らす」
当たり前だと思われる方もいるかもしれませんが、
日本の宿屋は、なかなかそこまでの“おもてなし”ができていないのが
現状です。

光には目に見えない肌や心で感じる感動の“哲学”があります。

そのことについて、
次回からは
具体的に光が人に与える影響とは
なにかをお伝えしましょう。

 

 
光の匠 プロフィール
小西 美輝(こにし みき)
株式会社EPK専務取締役。1976年生まれ。年少の頃から照明に携わり、その魅力に感銘を受ける。日
本女子大学を卒業後、一般企業に勤め、主に海外でマーケティングを学び、帰国後、株式会社EPK専
務取締役に就任。現在は、建築空間をより良くするために、最新の照明器具の特注などを中心に幅広
く活動している。また、光を通して人に希望や感動を与えるという視点から、社会貢献活動にも積極的
に参加している。