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宿研通信 4月号

匠が、とっておきの集客術を教えます 集客の匠に訊く

集客の匠に、お客さまを呼ぶポイントを訊くこのコーナー。
4ヶ月連続して“贈り物の匠”が
「宿屋の集客に効果的なギフト」についてお話しいたします。
最後のテーマは 「心に響く一流のギフト」 についてです。

心に響く一流のギフト

みなさま、こんにちは。“贈り物の匠”冨田いずみです。
4ヵ月にわたり「宿屋の集客に効果的なギフト」についてお話ししています。
前回は、「言葉の要らないおもてなし」についてお話しました。

最終回となる第4回目は「宿屋における一流のギフト」についてです。

相乗効果で生まれる
一流のギフト

今までの話を通して、宿屋における「ギフト」は、
お客さま全体に向けて行う“コト”と違い、
お客さま個人に贈り、“おもてなし”を感じていただくための“モノ”である
ということは理解していただけたかと思います。

ここで重要なことを言わせていただきますと、
「ギフト」は、宿屋からの完璧な「サービス」があってこそ
真価を発揮します。

例えば、お客さまが少し部屋を空けている間に、
「サービス」としてくずかごの中にあるちり紙1つでも綺麗に掃除し、
「ギフト」としてテーブルの上に一言メッセージカードを添える。

これが、メッセージカードだけ置かれて
掃除が行き届いていないとしたら、
お客さまはどう感じるでしょうか。
おそらく“おもてなし”を感じることはないでしょう。

つまり、どんなに趣向を凝らした「ギフト」を贈ろうとも、
基本の「サービス」が徹底されていないと、
ギフトの良さは活かされません。
宿屋における「ギフト」の効果は、
徹底した「サービス」との相乗効果で生まれるものなのです。

このように、「サービス」と「ギフト」は
異なるものでありつつも、密接に関係しています。
両者がそろうことで「一流のギフト」として、
お客さまは、この上ない“おもてなし”を
感じることができるでしょう。

宿屋の“個性”が
つまったギフト

これまで様々なお客さまに合った
贈り物の例をお伝えしてきましたが、
宿屋における「一流のギフト」には
もう一つ重要なポイントがあります。

それは、「宿屋が贈り物にオリジナリティを持たせること」。
千差万別なお客さまに対して、
最適かつ“個性”がある贈り物が喜ばれます。

例えば、一言メッセージを書くカード台紙に
宿屋のロゴのスタンプを押したり、
ギフトを全て宿屋のテーマカラーの包装紙で包んだり…。

このように、お客さまへの最適なギフトに
“宿屋らしさ(オリジナリティ)”を加えることで、
お客さまは「この宿でしかできないおもてなし」を
体験することができます。

それにより、宿屋に対する印象も、
また訪れたくなるような思い出深いものとなるのです。

いかがでしたでしょうか。
お客さまへの「ギフト」は、ただ“モノ”を贈るだけでは成立しません。
渡すタイミングや気遣い、コミュニケーションなど、
宿屋の基本の全てが「ギフト」の価値を底上げすると
言っても過言ではありません。

そして、そうした真摯な姿勢や真心が
「ギフト」を通して、宿屋の思い出と共に
お客さまの心深くに響くものになるでしょう。

 
贈り物の匠 プロフィール
冨田 いずみ (とみた いずみ)
ギフトコーディネーター。食品、ファッション、インテリアなどさまざまなショップを回り、自分の目で見て手
にとって確かめた、感度の高いギフトをマナーとともに紹介。現在は、ライター業のみならず商品の企画宣
伝、スタイリングまで幅広く携わり、TVや雑誌などマスコミへの出演も多数。