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宿研通信 9月号

匠が、とっておきの集客術を教えます 集客の匠に訊く

集客の匠に、お客さまを呼ぶポイントを訊くこのコーナー。
4ヵ月連続して“快眠空間の匠”が
「宿屋が提供できる快眠空間」についてお話しいたします。
今回のテーマは『これからの時代で宿屋が目指すべき安らぎ』についてです。

これからの時代で宿屋が目指すべき安らぎ

みなさま、こんにちは。“快眠空間の匠”三橋美穂と申します。
4回にわたり、「宿屋が提供できる快眠空間」についてお話ししています。
どうぞよろしくお願いいたします。

最終回となる第4回目は『これからの時代で宿屋が目指すべき安らぎ』についてです。

「安らぎ」の提供とは?

第1回目から第3回目をかけて、睡眠の重要性から
快眠空間をつくり出すためのポイントや具体的な取り組み事例、
そしてさらに発展的な視点から睡眠にまつわる
テーマに沿ってご紹介させていただきました。

お客さまが宿屋を選ぶ決め手は、
場所や目的によって異なるかもしれませんが、
24時間フルで世の中が稼働している現代で、
お客さまがどんなことを求め、日常の疲れを解き放てるのかを
考えてみることが重要なのかもしれません。

快眠に繋がる環境づくりを実際に提供している
スーパーホテルやホテルチョイスジャパン(第2回参照)を筆頭に、
眠りをデザインするというコンセプトを掲げている
レムホテルも話題を集めています。

こういった施設の登場は「モノを提供」するだけではなく、
「コトを提供」することに注目が集まっているからなのかもしれません。
モノではなくコト、とは一体どういう意味なのでしょうか?

世の中の関心は体験や思い出に移行している

近年人々の関心は体験や知識、または思い出や
お客さま自身の生活のなかにどのような影響・効果を
もたらす「コト」なのか、というところに移行しています。

つまり、何かを購入したり足を運んだりする先に
どのような感動を提供できるのかがカギとなっているのです。

おそらくそれは、誰かと訪れて楽しい思い出づくりができる宿、
体をゆっくりと休めることができる宿、といったことでしょう。

お客さまに選ばれ、他とはちがった持ち味を展開するためには、
ただ宿泊していただくだけではなく、
お客さま自身のなかに何かが残るような付加価値をつけることが、
これからの宿屋が目指すべきところなのだと思います。

快眠にまつわる「コト」を充実させる施設が
増加傾向にあるのも、こういった時流がきっかけなのかもしれませんね。

全4回にわたって「宿屋が提供できる快眠空間」について
お話しさせていただきました。
みなさまにとって、今回のテーマから
何かを気づけるきっかけとなれば非常に幸いです。

次回からは新しいテーマとなります。お楽しみに!

 
快適空間の匠 プロフィール
三橋 美穂 (みはし みほ)
快眠セラピスト、睡眠環境プランナー。寝具メーカーの研究開発部長を経て独立。分かりやすく実践的なメソッドが、テレビや雑誌等で支持を集め、睡眠のスペシャリストとして多方面で活躍。快眠グッズの企画・制作、宿泊施設の睡眠環境コーディネートなど、企業の睡眠関連事業にも多数携わる。著書に『驚くほど眠りの質がよくなる 睡眠メソッド100』(かんき出版)などの他、子どもがすぐに眠ると話題の世界的ベストセラー『おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本』(飛鳥新社)の日本語版を監修。