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宿研通信 12月号

匠が、とっておきの集客術を教えます 集客の匠に訊く

集客の匠に、お客さまを呼ぶポイントを訊くこのコーナー。
4ヵ月連続して“手紙の匠”が
「心を伝える手紙のチカラ」についてお話しいたします。
今回のテーマは『素敵な言葉の選び方』についてです。

素敵な言葉の選び方

みなさま、こんにちは。“手紙の匠”むらかみかずこと申します。
4回にわたり、「心を伝える手紙のチカラ」についてお話ししてまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。

第3回目は『素敵な言葉の選び方』についてです。

文面で伝えられるポジティブな印象

前回までは手紙を書くための導入や、
ハガキを効果的に活用するためのポイントをお話しいたしましたが、
今回は少しステップアップして、言葉選びについてご紹介します。

私たちはその時々によって気分がちがったりするものですが、
思い当たる理由が特にない時でも心がはずんだり、
なんとなく元気の出ない、塞ぎ込んだ気持ちになる日もあります。
気分がよい時に書いた文章からは、自然とその印象が伝わりますが、
イライラしたり、忙しい日にはついキツイ言葉を使って
相手を不快にしてしまう恐れがあります。
昔から言葉には、「言霊」という不思議な力が宿るといわれるもの。
ネガティブな言葉や言いまわしは相手を嫌な気分にさせるだけではなく、
自分の価値も下げてしまいます。

言葉選びも立派なコミュニケーションですから、
できるだけ相手に喜んでもらい、同時に自分のことも
よく思ってもらえるポジティブな言葉を選びましょう。
例えば、相手の幸せを願う気持ちを表すために文末を
「〜しますように」で締める方法があります。

文末にこういった一文が添えられていると、
相手にその言葉が届いたと感じられる瞬間が出てきますし、
めぐりめぐって自分にも同じくらい素敵な瞬間が返ってきます。
宿屋であれば、訪れてくださったお客さまだけではなく、
ご宿泊中のお客さまのお部屋に手紙を添えてもいいでしょう。
これといった要件はなくても、なにげないひと言を書いて送ることが、
ちょっとしたおもてなしになるはずです。

むらかみさんは言葉選びの参考になる書籍も多数出版されています

「お礼の手紙」と「季節の手紙」のフレーズ例

ビジネスシーンで手紙を送るタイミングは、大きくわけて2種類あります。
それは感謝の気持ちを伝える「お礼の手紙」と、
定期的にお客さまと接触するために送る「季節の手紙」です。
この2つの場面で実際に使えるフレーズ例をご紹介しましょう。

まずお礼の手紙の場合は、文字通り、
宿屋に訪れてくれた人や相手からなにかしらの好意を受けた時
「ありがとう」の気持ちを伝えるものです。
送る際には売り込み臭くならないように注意して、
ご縁に感謝する言葉をつづると、好感度の高いものになりますし、
「丁寧な人」「気がきく人」といった印象も持ってもらえます。
書くのは3行程度でかまいませんが、相手への印象や会話の内容、
勉強・参考になった言葉を選ぶようにして書いてみてください。

そして次に季節の手紙ですが、ここでいう季節の手紙とは、
見込み客や既存客に宛てて、季節ごとに定期的に送る
「ご機嫌うかがい」の手紙を指します。
定期的に足を運ぶことが多い業種だと手紙を送る頻度は高めになりますが、
例えばご縁のあったお客さまに対して数ヵ月、または半年に一度送るとします。
そうすることによって、ご縁のあったお客さまと
年に1〜3回はコンタクトを取り続けることができます。

季節の手紙は、ただ送ることに価値があります。
固く考えずに、軽やかにさらっと書くことがポイントです。
毎日の天気や季節の移り変わりに目を向けて言葉を選ぶことで、
共感を得られる手紙になります。

言葉を選ぶ際には、
感謝の言葉や相手の幸せを願うフレーズを使うことを意識すること。
それがお客さまとの信頼関係、そして仕事をするにあたって
大切な「おもてなしの精神」を養うことにも繋がるでしょう。

 

 
手紙の匠 プロフィール
むらかみ かずこ
(社)手紙文化振興協会 代表理事。手紙の書き方アドバイザー(R)認定講座を行い、手紙の書き方講師の育成に力を注ぐとともに、自宅で学べる通信講座『手紙の書き方講座』『仕事で差がつく! メール・文章の書き方講座』を開発・運営。企業研修や講演会などを通して、いまの時代に合う手紙の書き方・楽しみ方や成果に繋がる文章の書き方を広く社会に発信している。近著『お客の心をつかむ売り込みゼロの3分ハガキ術』(日本経済新聞出版社)など著書多数。