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宿研通信 3月号

互いの協力で理想の未来を形に。ここはアイディアの宝庫 宿研トピックス

宿研からのお知らせや、パートナー施設さまの取り組みなどをご紹介するこのコーナー。
今回は、お客さまに喜ばれる、アイデアの具体化についてお話いたします。

アイデアをカタチにすることの大切さ

ちょっとしたアイデアを具現化し、
成功した施設さま

「アイデアが湧かない」、「アイデアはあるけれど、プランにできない」。
そんなジレンマを感じて日々を過ごす方もいらっしゃるのではないでしょうか。
アイデアと簡単に言っても、実現することは本当に難しいですよね。

そこで今回は、ちょっとしたアイデアをプランにすることで、
お客さまとの距離をぐっと縮めた施設さまをご紹介します。

京都駅前に位置する「京の宿北海館 お花坊」さま。
弊社所長、末吉が執筆する「末吉が行く!」2011年4月号でも
ご紹介させていただいた施設さまです。
2000年に施設をリニューアルされ、お客さまに支えられ12年。
周年記念日を迎えるにあたって行われた企画からアイデアをカタチにするコツを探りましょう。

「なにかできないかな?」
そんな何気ない一言から

2011年9月、記念日企画が始まったのは宿研 関西支社でした。

「今度のリニューアル12周年で何かしたいんだけどどう?」

周年記念日は2月9日。
その前後でお世話になっているお客さまに何かしてさしあげたい…。
そんな女将さまの「感謝」の気持ちから出た一言でした。

施設さまと宿研、お互いに色々なアイデアを出しあいました。
「自分たちに何ができるか?」
「お客さまにどう感じていただきたいか?」
「いつから販売すればいいか?」

しかしその場で決まったことは、「お客さまのために何かやろう」。それだけでした。
その後試行錯誤を重ねて、できあがったプランは…

概要
「2/9~2/12」の4日間をスペシャルウィークにする。

日程と内容
2/9 (木) お得プラン
2/10(金) 舞妓さんイベント
2/11(土) 京都雑貨プレゼント
2/12(日) お得プラン

自分たちができるサービスの中から、毎日違うおもてなしで
お客さまをお迎えするという内容でした。

このスペシャルウィークの目玉は2/10(金)「舞妓さんイベント」の日。
これは舞妓さんと、お食事の時間を愉しんでいただくプランです。

この目玉企画を周年記念日当日ではなく、
あえて翌日“金曜日”に設定したのには理由があります。
それは、記念日の9日(木)・舞妓さんを呼ぶ10日(金)・休日の11日(土)で
週末をいっぱいにしよう!
そうすれば少しでも多くのお客さまと触れあえるのではないか。
こんな考えのもとにアイデアが具現化されていきました。

初めての取り組みでお客さまが入るかわからないという不安もありましたが、
10日(金)、11日(土)は狙い通りの満室。
9日(木)、12日(日)も閑散期にしては例年より予約が多く、
抱えていた不安は杞憂に終わりました。

私たち宿研スタッフも10日(金)におじゃまさせていただきました。
その時に、記念イベントに参加していたお客さまから
貴重な声をいただきましたのでご紹介します。

「わざわざ予定をずらしてきた」
「(平日にも関わらず)遠方からきた」など。

こんなメッセージから、お客さまが
この日のご宿泊を「楽しみ」にされていたことがひしひしと伝わってきました。
その会話の中でも特に印象に残っている言葉があります。

「お花坊をよろしくね!!」
宿研スタッフに対して、会場にいたお客さま全員が声を合わせてそうおっしゃったのです。
お花坊さまと、そのファンであるお客さまとの絆がより強固に
なったことが実感できたとともに、
この記念イベントに対するお客さまの感動が伝わってきました。

常連の方、はじめて訪れる方、そして働くスタッフも。
会場では皆さんがそれぞれの素敵な時間を過ごされていました
常連の方、はじめて訪れる方、そして働くスタッフも。会場では皆さんがそれぞれの素敵な時間を過ごされていました

アイデアの源は
“お客さまへの思い”

今回のイベントのきっかけは、女将さまの「こんなのどうかな」という言葉でした。
何気ない一言のように感じますが、
この言葉がでてくる背景には女将さまがいつも考えていることがあります。

それは…

“お客さまに満足していただき、いい時間を過ごしてもらいたい”

ということ。
そう、何も特別なことではありません。

「お客さまに喜んでもらいたい」、「もっと多くの方に来てもらいたい」、
「この場所やイベントをもっと多くの方に知ってもらいたい」。
皆さまもお花坊さまの女将さまと同じように、
お客さまへのこのような思いをお持ちだと思います。

その思いがあれば、あとはできることを考え、思いきって実現するだけです。

お花坊さまの場合、「自分たちのサービスで感謝の気持ちを伝えたい」という
女将さまの思いから、今回のイベントプランができあがりました。

その結果、お花坊さまは昔からのファンであるリピーターのお客さまだけでなく、
初めて宿泊された新規のお客さまと出会い、お客さまの心をつかみました。
もう少し長い目で見れば、その人たちが家に帰ってその感動を伝えることが
お花坊さまの宣伝になる「口コミ」という効果も得たのです。

「思い」があり、「アイデア」を出して「カタチ」にする。
どんな思いがあっても、アイデアがあっても「カタチ」にしないと
今回のように感動をお客さまに与えることはできません。
ちょっとしたアイデアを、思い切って行動に移すことが重要ではないでしょうか。

女将さまの考え方がスタッフにもしっかりと伝わっているからこそ、
多くの人に感動を与えられるサービスが実現しています
女将さまの考え方がスタッフにもしっかりと伝わっているからこそ、多くの人に感動を与えられるサービスが実現しています

周囲を眺めれば
素材はたくさんあるはず

最後にアイデアの具体化に役立ちそうな例をいくつかあげてみます。
皆さまの施設の近くにはこんなことはありませんか。

・星がキレイに見える場所がある。
・この時期、この場所に行けば、キレイな花が咲いている。
・子どもが喜ぶイベントが近くで開催される。

できることを思い浮かべたら、あとはどのように販売してお客さまに来てもらうかを考えましょう。
難しいことを考えてしまうと、なかなかアイデアは出てきません。
しかし、ふとしたときに「あっ」と思うことは誰しもがあることです。
枠にとらわれず、気楽に考えてみればいいのではないでしょうか?
大切なのは、気持ちをカタチに変える決断力と行動力なのです。

「思いもある、アイデアもある。でもどうすればいいのかわからない」
そんなときは私たちにお気軽にご相談ください。

宿の周囲の素材だけでなく、「記念日」のような 施設さまの事情がアイデアの1つになることも
施設さまの事情がアイデアの1つになることも
宿の周囲の素材だけでなく、「記念日」のような施設さまの事情がアイデアの1つになることも


(文・写真:渡辺 真一)