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宿研通信 8月号

互いの協力で理想の未来を形に。ここはアイディアの宝庫 宿研トピックス

宿研からのお知らせや、パートナー施設さまの取り組みなどをご紹介するこのコーナー。
今回は、お客さまに選ばれる「名物料理」の作り方をご紹介いたします。

キーワードは“地元の料理”

2011年7月号の宿研トピックス「お客さまの心に残る朝食づくり」において、
お客さまに好印象を与える朝食作りの工夫をお話しました。

旅行の目的アンケートでよく取り上げられる項目には、
「観光」「料理」「温泉」の3点があります。
リクルートじゃらんの調査では、
宿泊旅行の目的の1位は「地元の美味しいものを食べる」とあります。

「じゃらん宿泊旅行調査 2011」 -リクルートより-
「じゃらん宿泊旅行調査 2011」 -リクルートより-

このように、「地元」の「美味しいもの」を求めて旅をするお客さまは多くいらっしゃいます。
そこで今回は、“地元”の旅館で“美味しい”オリジナル料理をヒットさせている
九州の施設さまをご紹介します。

長崎県壱岐市
「平山旅館」さんの『島茶漬け』

実はこの「島茶漬け」は、2012年3月〜5月の間、
国内大手航空会社の
国際線ファーストクラス・ビジネスクラスの機内食に採用された逸品なのです。

島茶漬け

元々は、賄い料理として余った魚の切り身を醤油に漬け込み、
仕事が終わったあとお茶漬けとして食べていたものでした。
ある日、夜遅くにチェックインされたお客さまへお出ししたところ、
大変喜んでいただいたことがキッカケで商品化へ。

発売後、瞬く間にクチコミが広がり、
累計販売数【200,000食以上】という大ヒット商品になりました!

この話を聞いた私たちは
「ぜひ機内食採用記念プランを作りましょう!」と施設さまに提案し、
2月から3弾に分けてのプランを作成。
結果として4ヶ月間、人気のプランとしてたくさんの予約をいただくことができました。

ヒットの理由は
食材と製法に込めた“こだわり”

この商品がヒットした理由としては、ご主人が厳しいルールを定め、
それにそって自ら食材を仕入れるという「こだわり」が詰まっていることです。

①使用するのは、長崎県壱岐近海で獲れる「桜鯛」であること
②鮮度重視! すぐに捌いて調理・加工をすること
③直ちにマイナス40度の急速冷凍で「美味しさ」と「品質維持」をすること

現在、平山旅館さん直営の「壱岐もの屋」では、島茶漬けを始めとし、
鯛とイカを使用した商品や天然真鯛の胡麻和えなど、商品ラインナップも充実。
壱岐に来られない方や、大切な方への贈り物としてのギフトセットの取扱いも開始しています。

島茶漬
島どんぶり

さらに! この平山旅館さんは、朝食自慢でもあります。
女将が手塩にかけて育てた
色とりどりのオーガニック野菜(認証あり)サラダや、自家製ヨーグルト。
そしてご当地グルメ・壱州豆腐のボリュームたっぷりの朝食!
雑誌やテレビでもよく取り上げられ、お客さまからも好評をいただいています。

島どんぶり

身近にある
ヒットの可能性

私たち宿研スタッフは、
ご契約している施設さまから以下のようなご相談をいただくことがあります。

・新しい献立が思いつかない
・食材の使い方がワンパターンになってしまう
・お客さまは何を求めているのか?

今回の平山旅館さんの話を例に挙げるならば、実はヒントは近くに転がっているのです。
しかし、そのことに気がついてない施設さまもいます。
それは“こだわり”が日常になっていることで、
「こんなのは当たり前だからわざわざPRしない」と思ってしまっているからです。

自社オリジナル商品なんて考えられないと思っている皆さま。
すぐそばにある可能性を見落としていませんか?

私の好きな言葉の中に「押してダメなら、引いてみる」という言葉があります。
「新しいもの・こと」を生み出すことも大切ですが、
「今あるもの・こと」の価値を見つめ直すことが、
自社オリジナル商品の扉を開けることになるかも知れません。

お客さまから「これを食べにまた来るよ」と言われる自慢の料理を一品ぜひ教えてください。
そこから、私たち宿研スタッフとともに、独自のヒット商品を作っていきましょう。


(文:松田 淳也)