お手本にしたい!インスタ投稿【第1段】
ファミリー層に人気の施設がやっている投稿を紹介!
2024. 08. 01
最終更新 2024. 08. 22
目次
本記事では、子どもをもつ親である消費者の心に刺さった宿泊施設のインスタグラム投稿を、2回に分けてご紹介します。どのような投稿がファミリー層の注意を引くのか、ファミリー層集客に力を入れている宿泊施設の担当者の方には必見の内容となっているので、最後までご覧ください。
この記事で分かること
ユーザーが宿泊施設を認知するまでのリアルな行動を知ることで、
①ファミリー層に自社を認知してもらうための効果的な施策が分かる。
②ファミリー層集客には、どのような写真やコンテンツが必要なのかが分かる
尚、さらに詳しい調査内容と分析結果は、ダウンロード資料としてご用意しております。
本格的にファミリー層集客に取り組みたい担当者の方は是非ダウンロードしてください。
【 調査方法 】
調査に協力してくれた方:
5歳の子どもをもつお母さん。普段からインスタグラムを使って宿泊施設を探している。
宿泊・観光業関係には従事していない一般の消費者。
調査方法:
いつも通りインスタグラムを使って旅行先での宿泊施設探しをしてもらい、ヒアリングを実施。
※この記事でピックアップしている投稿は、被験者個人の価値観や感想で選ばれたものです。
ファミリー客の事例の一つとして参考いただければ幸いです。
これからの旅行選びに欠かせないSNS
下の表は、公益財団法人日本交通公社が2022年に実施し、まとめた調査資料「国内旅行におけるSNS・写真に対する意識/実態 ~JTBF旅行実態調査トピックス~」から、旅行先を選ぶ際にSNSの情報をどれくらい重視したかを性別・年代別にまとめたものです。
女性
男性
全体ではまだSNSを「重視していない層」の割合が高いものの、年代が若くなるほどSNSから得られる情報を重要視していることがわかります。特に、19~25歳の年齢では男女ともに「重視した」と答えた割合が最も高くなっています。これからのファミリー世代において、SNSは欠くことのできない情報収集の場であることは間違いないでしょう。
なかでもInstagramは、画像や動画から視覚的・聴覚的に情報収集できる点が特徴です。そこがどのような場所なのか、どのような体験ができるのか、その場所を訪れた方のリアルな体験を知ることができるため、視覚的な情報が求められる旅行関連と相性が良くたくさんの人が利用しているツールです。
1秒でお子様連れOKとわかるサムネイル
ここから本題に入ります。
まず最初は、旅行先をどこにしようか探している段階での旅行先&宿探しです。
ここに行きたい!と思えた施設のきっかけとなったインスタグラム投稿はこちらです。
(左図)はる散歩✈︎全国お出かけ動画マガジン @haru_sanpo628
(右図)アンダのおうち 伊豆高原【公式】 @andano_ouchi
Q. どのような検索方法でこれらの投稿に出会いましたか。
(回答)
フォローをしている“子連れお出かけインフルエンサー”の数あるタイアップ投稿※の中でも、左図の投稿が特に目に留まり、そこで紹介されていたのが「アンダのおうち 伊豆高原」さんでした。
投稿(画像左)に目が止まった理由は2つです。
①「遊べる子連れ宿」のキャッチコピー
② 海をモチーフにした遊び場のサムネイル
動画投稿だったので、その中に流れていたテキストもストーリー仕立てになっていて見やすかったですね。そのためホテルの公式アカウントも見てみたいと思い、リンクされていた「アンダのおうち 伊豆高原」のプロフィール画面にアクセスしました。
※タイアップ投稿…企業がインフルエンサーへ商材PRを依頼し、Instagramにて宣伝してもらう方法
Q. 施設アカウントの投稿の中で画像右が気になったのはなぜですか。
(回答)
子どもが遊んでいる写真がサムネイルになっていたからです。
一目で子ども連れ歓迎のホテルだとわかりました。
それと、「おすすめポイント7選」と書かれていて、充実している点も見てみたくなったポイントです。
この投稿を見てさらに確認したくなった施設情報や、投稿を見た後の行動については、ダウンロード資料で詳しく紹介します。
【投稿のポイント】
被験者の感想から、ファーストインプレッションで子ども連れを受け入れている施設とわかることが、興味関心を引く大事なポイントになることがわかります。サムネイルで「子ども連れで行ってもいい施設なんだ」と一目でわかってもらえる投稿が重要ポイントになりそうです。
「子ども連れを受け入れている」と一目でわかったポイント
・子どもが遊んでいる画像
・子どもの遊び場の画像
・「子連れ」や興味が湧くキャッチコピー
特に子どもの姿が入っていた画像により、視覚的に「子ども連れを受け入れている」と認識でき、子連れ利用の不安が解消され、さらには訪れる安心感へとつながりました。
フィードやリールのサムネイル画像の写真・キャッチコピーは、「お子様が楽しんでいる様子が一目で分かるもの」をチョイスすることが高得点に繋がるといえそうです。
お子様連れの夏休み旅行のニーズをキャッチ
続いては、都市圏への旅行を計画しているときに行きたい!と思った施設の投稿をご紹介します。季節のニーズを捉えていた投稿です。
(左図)浜っ子ママ | 横浜・東京子連れイベントまとめ @yokohama_oyako_event
(右図)焼津グランドホテル【公式】 @yaizugrandhotel_official
Q. どのような検索方法でこれらの投稿に出会いましたか。
(回答)
Instagram内の検索で「横浜東京エリア 子連れ旅行」とキーワード検索しました。その結果にでた、横浜・東京エリアの子連れで行けるイベント情報を発信している個人アカウントを見ました。たくさんあった投稿の中でも「9割が知らない」「最強」のワード(画像左)が気になり、内容を確認すると「焼津グランドホテル」さんの紹介で、子どもが楽しめることがわかる動画がたくさんあり、興味が湧いてホテルのアカウントに飛びました。
Q. 施設アカウントの投稿の中で画像右が気になったのはなぜですか。
(回答)
夏は子どもをプールで遊ばせたいと考えていたからです。
夏の時期にはそう考える親は多いと思います。
「プールがあること」「プールで遊べる期間」がわかる投稿内容だったのでいいなと思いました。ホテルのアカウントを見たときには大人向けホテルの印象でしたが、時折ある子どもの姿が映った投稿を見て「あっ、大丈夫そう」と感じました。
【投稿のポイント】
ファミリー層にある季節性のニーズとしてどんなものが挙げられるのか考えてみましょう。お子様の年齢などに合わせたニーズに応えるサムネイルがあれば、興味を持ってもらうことができます。
また左図のように、季節を問わずファミリー層の根本的なニーズをキャッチすることも重要です。今回では、「9割が知らない」というフレーズに心が動かされています。では、なぜ「9割が知らない」という言葉が刺さったのでしょうか。
そこにはお子様連れならではの深層心理が隠れていると考えられます。子どもを楽しませたいと思う一方で、周りに気を遣わずに過ごしたいという気持ちがあり、親の心理として騒いでしまったら…、泣いてしまったら…、混んでいるところだと待てないかもしれない…、と考えることから「9割が知らない」という言葉が「穴場スポット」であると感じ、潜在的にある不安を解消してくれると無意識に知覚したのかもしれません。
先ほど紹介した事例とも共通して、投稿の一覧が目に入ったときに不安の解消をさせる要素がファミリー層の心に刺さるものだということがわかります。それは、写真だけでなくサムネイルに入るキャッチコピーも重要です。
予想外のウェルカム感がある
第1段の最後に紹介するのは、前から行きたいと考えていた旅行先を検索していてホテルがヒット!予想外に子連れでも行けることが伝わった「グランドメルキュール那須高原リゾート&スパ」さんです。
(回答)
以前にインフルエンサーの投稿を見て、那須のテディベアミュージアムで「トトロのぬいぐるみのワークショップ」の存在を知り参加したいと思っていました。そこで、Instagramの検索で「那須テディベア・ミュージアム」と入力。すると、グランドメルキュール那須高原リゾート&スパさんのアカウントが検索結果に表示されていて何気なく見ました。
Q. 施設アカウントの投稿の中で画像右が気になったのはなぜですか。
(回答)
施設のアカウントをパッと見ると洗練されたプロフィール画面だったので、「綺麗だけどファミリー層向きではないのかな?」と思ったものの、最初に目に入る投稿(左図)に加え、少しスクロールしたとき(右図)に投稿の中に下記の3つの投稿を発見。※赤い四角で囲んでいる投稿
①キッズスペース
②動物(近隣の那須どうぶつ王国の紹介)
③キッズ向けの客室のリール動画
これらファミリー層向けの投稿があったため「子連れでも泊まれるかも」と思い、他の投稿も見てみようという気持ちになりました。
【投稿のポイント】
基本的なことですがまずは、地域の観光スポットの情報を投稿し、その投稿のなかでテキストやタグに観光所の名称を入れることが必要です。
そのうえで、繰り返しになりますが、アカウントに入ったときのファーストビュー内に子ども連れ向けだと思える投稿が常にあることが大切です。そのためには、6回に1度のペースでファミリー層へ向けた投稿があれば「子どもを連れて行けるかも」とより興味を持ってもらえるでしょう。必ずプロフィール画面を開いたときに、そのような投稿を見せるには「ピン止め機能」を使用すれば上位3枚の中に固定表示されるようになります。ファミリー層だけではないお客様をターゲットにしている宿泊施設でも、これなら簡単に取り入れることができます。
さいごに
今回、被験者の3つの事例をもとにファミリー層に響いた宿泊施設の投稿について紹介しました。今回取り上げた事例の場合、共通していることは2つです。
①インフルエンサーの投稿を最初にみて、当たりをつける。
②施設アカウントのファーストビューに映った子ども写真と言葉に興味が向くかどうか。
①について、今回の被験者と同じ探し方をしているユーザーは非常に多いと考えられます。現在、インスタグラムのアルゴリズムが変わり、インフルエンサー以外の投稿も見られる機会が増えてきていますが、まだまだ十分ではありません。短期的に認知向上を目指したい場合は、インフルエンサーの活用は有効でしょう。
子どもを持つ親に影響力のあるインフルエンサーがエリアごとに存在するので、施策の選択肢として入れておくとよいと考えます。
②について、施設のアカウントに訪れた際に、できるだけ早い段階で潜在的に持っている子連れ旅行の不安(ブレーキ)を取り除く必要があります。施設アカウントのファーストビュー内(できれば上位3投稿内)で解消させる必要があります。
ファーストインプレッション、つまりサムネイル画像には妥協せず、また画像に載せるキャッチコピーも大事な鍵となるでしょう。プロフィール画面のハイライトでも表現することが可能なのでぜひ試してみてください。
引き続き被験者の事例をもとに第2弾として、ファミリー層の不安を解消した(ブレーキから足を離させた)あと、どのような投稿があれば実際に足を運んでもらう(アクセルを踏ませる)ことができるのか、背中を押す投稿の要素についてご紹介しております。
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