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<キャッシュレス対応ならコード決済がおすすめ!>各社サービスの比較&宿泊施設の導入事例とは
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<キャッシュレス対応ならコード決済がおすすめ!>各社サービスの比較&宿泊施設の導入事例とは

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2023. 02. 21

最終更新 2024. 11. 15

<キャッシュレス対応ならコード決済がおすすめ!>各社サービスの比較&宿泊施設の導入事例とはのキービジュアル

目次

    この記事では、キャッシュレス決済のひとつである「QR・バーコード決済」の基礎知識から、宿泊施設が導入するメリット、決済サービス会社を選ぶポイント、活用事例などをご紹介します。

    日本でも益々普及してきているキャッシュレス決済

    中でも、スマホだけで完結する「QR・バーコード決済」はその利便性の高さから活用される機会が増えている人気の決済手段と言えます。

    キャッシュレス化を進めなければと思うけど、クレジットカード端末は手数料が高く踏み切れなかったり、QR・バーコード決済は種類がたくさんあり過ぎてどの種類を選ぶのが正解なのか分からないなど、悩みは尽きませんよね。

    今回は、キャッシュレス決済のひとつである「QR・バーコード決済」について、宿泊事業者にとってどのようなメリットがあるのか、おすすめの導入事例や各社の比較ポイントも併せてご紹介します。

    QR・バーコード決済の基礎知識

    QR・バーコード決済とは

    QRコード決済・バーコード決済とは、スマートフォンでQRコードまたはバーコードを読み取って決済を行う方法のことを指します。両方を総称して「コード決済」と呼ぶこともあります。
    クレジットカードや交通系ICなどの電子マネー決済などの従来の決済方法に比べて、決裁手数料が安い傾向にあること、専用端末等がなくても導入できることが特徴です。また、利用者側としては、スマホ1台あればいつでもどこでも決済できるという利便性もあります。

    利用者の入金方法は、一般的に銀行口座やクレジットカード、現金でのチャージ形式(オートチャージも含む)がメインですが、クレジットカードのように後払いに出来る決済会社もあります。

    コード決済の利用率

    消費者庁が発表したデータによると、利用頻度の高いキャッシュレス決済手段として、「QR・バーコード決済」を挙げる人の比率は、コロナ前から2年ほどで34.4%から51.8%にまで増加、他のキャッシュレスに比べて成長率が高い傾向にあります。

    他のキャッシュレス決済の中には、利用率が減少しているものもある中、着実に利用率を伸ばしていることも、コード決済の特徴の一つと言えます。

     

    比較的利用する頻度の高いキャッシュレス決済手段(複数回答)

    (出所) 消費者庁「[参考・2月(確報)]店頭購入及びキャッシュレス決済に関する意識調査結果」(2022年3月16日)を元に宿研作成

    宿泊施設がコード決済を導入するメリット

    業務効率化を図れる

    まず、キャッシュレス化は業務効率を上げる上でとても有効です。
    これは、宿泊業界が常日頃から抱える悩みの1つである「人手不足の対策」として活用できます。

    経済産業省が発表した「キャッシュレス更なる普及促進に向けた方向性(2022年9月28日)」によると、 キャッシュレス決済では、現金決済の場合と比較して、1件あたりのレジ会計業務に要する時間が約35%短縮できるという結果になりました。

     



    引用:経済産業省「キャッシュレス更なる普及促進に向けた方向性(2022年9月28日)」

    さらに、現金管理やカード決済と比較して、売上等の情報管理が容易になります。
    売上データを自動的に集計することもでき、確定申告などの決済処理が軽減されます。

    導入コストを安く抑えることができる

    キャッシュレス決済で代表的な「クレジットカード決済」の導入自体を踏み切れない施設様の多くが、決済手数料の高さにあると思います。

    経済産業省がモデル事例として示した中小加盟店の手数料率をみても、欧州0.3~0.5%程度なのに対して日本では3.25%と、海外と比べても極めて高いことが明らかにになっています。

    一方、コード決済はというと、クレジットカードの手数料より比較的安価に設定されているケースが多い傾向にあります。(※サービス提供会社や一時的な無料キャンペーン等によって変動あり)
    店舗にスマホやタブレットがあれば簡単に導入できるので、導入費も多くが0円と手軽に導入できます。


    引用:経済産業省の「キャッシュレス決済 実態調査アンケート集計結果」
    【調査実施期間】2021年1月27日~2021年3月31日 全業種の事業者/1189社が回答

    訪日外国人客の現地消費を取り込める

    「キャッシュレス」は、海外の方にとっても重要です。

    両替の手間や手数料がかからないという利点はもちろん、日本円と日本語に慣れない会計シーンにおいて、現金よりもキャッシュレス決済のほうがお互いにスムーズにやり取りできます。

    また、日本は高い造幣技術により偽造の恐れが低く、現金の信頼性が非常に高い国です。これがキャッシュレス決済の低調な普及率にも影響しているといわれていますが、諸外国では現金よりもキャッシュレス決済のほうが浸透している国が多く存在します。特に日本の観光市場ともかかわりの深い、韓国と中国のキャッシュレス文化は圧倒的です。

    韓国は政府主導によるキャッシュレス化推進によって、特にクレジットカードによる決済が普及しています。一方、QRコード決済大国として有名なのが中国で、日常の買い物から税金等の支払いまで、幅広くQRコード決済が利用されています。 

     

    出典:経済産業省データ:キャッシュレス更なる普及促進に 向けた方向性を元に宿研が編集

    訪日客数の割合が高まる中、主要国である韓国・中国・台湾・香港といったアジア圏に広く対応可能なコード決済は、旅ナカでの消費促進に欠かせない決済手段と言えます。

    コード決済サービスの賢い選び方

    国内の主要QR・バーコード決済の種類と比較

    日本でシェアの高いコード決済サービスについて比較してみました。

    ©宿研 画像をクリックすると別タブで拡大します

    ※利用率…インフキュリオン「決済動向2024年上期調査」(https://infcurion.com/news/news-20240618_001/)

    ※各社の情報は、2024年11月15日現在のものです
    ※d払いの決済手数料…無料キャンペーンが適用される場合。6か月間無料
    ※PayPayの入金回数…別途手数料を支払うことで、必要な時に入金してもらえるオプションがあります
    ※楽天Payの入金回数…入金先銀行を楽天銀行にした場合
    ※d払い、au Pay、メルペイの入金手数料…一定額の利用があった場合に無料 

    自施設に合った決済サービスを見つけるポイント

    Point1:日本での市場で見る

    先の比較表にあるように、日本のコード決済シェアが最も高いのはPayPayで、利用率は51%です。
    PayPayは日常生活での利用はもちろんのこと、2023年4月に施行された「デジタル給与」(電子マネーの異動で行われる給与支払い)の導入に関する労働基準法の改正令に伴い、2024年8月に日本で最初の「指定資金移動業者」として指定されました。2024年11月には、ソフトバンクグループにて初めてのデジタル給与払いが実現しています。

    また、後発ではありますが、利用率シェア2番手となる楽天Payも、先述の調査によるとこの3年で大きく利用率を伸ばしています。
    元々、日本におけるキャッシュレス決済でもシェアの高い楽天カードが紐づけできたり、楽天ポイントが貯まるなど、楽天ユーザーからすれば待ちに待ったサービスといえるかもしれません。

     

    Point2:手数料率や入金サイクルでみる

    中小規模の宿泊施設にとって、最も気になるのが「手数料」と「入金タイミング」でしょう。
    基本の決済手数料率が一番安いのは「PayPay」です。d払い・メルペイは一緒に申し込むと、d払いの決済手数料率が、6か月間無料のキャンペーンも行っています。(※2023.02時点)

    一方、入金タイミング・回数で最もサイクルが早いのが、楽天Payを楽天銀行と一緒に利用する場合です。
    入金手数料や入金タイミングを気にすることなく利用できるのはありがたいですね。

    売上が翌月にまとめて入るキャッシュレスの入金サイクルは月々の収支のリズムが崩れてしまうケースもあるでしょう。条件次第で入金手数料が無料のもの、月2回や、早期払込のリクエストが出来るもの等、各社違うので確認しておきたいところです。

     

    Point3:連携決済サービスを見る

    隣国4か国(中国・韓国・台湾・香港)からのお客様が多い施設様は、海外のQRコード決済との連携も確認してみてください。

    中国においては、アリババ系列の「Alipay」とWechatで知られるテンセント社が提供する「WeChat Pay」が2大シェアとなっており、iResearch「2019年第2四半期中国第三者決済データ」によると、2019年の時点で「Alipay」が53%、「WeChatPay」が38%と、この2つのサービスだけで中国の市場ほとんどを占めています。

    また、韓国のQR・バーコード決済の主力は「Naver Pay」「KakaoPay」で、Never Payが29%、Kakao Payが16%のシェアを持つと言われています。

    「PayPay」は「Alipay」や「KakaoPay」をはじめ、各国のキャッシュレス決済との連携を行っており、2024年1月に10カ国18の海外キャッシュレス決済サービスが、PayPayのQRコードを読み取ることで、普段と同じように決済できるようになっています。
    もし、中華圏のお客様が圧倒的に多い場合は、中国の「WeChatPay」とも連携できるauPayの導入も選択肢のひとつになりそうです。

    目的別の賢い契約方法とは

    決済代行業者 or 直接契約??

    導入したい決済サービスが見えてきたら、次に気になる事は「契約方法」ではないでしょうか。

    決済代行業者を利用すれば1社と契約をするだけで、QR・バーコード決済だけでなく、クレジットカード・電子マネーなど複数の決済方法が導入可能になります。

    また、PayPayや楽天Payでも同様に、キャッシュカードや電子マネー決済も取り扱える現地端末導入が可能です。他にも一括で複数のキャッシュレス決済を代理してくれる会社が多く存在します。

    もし、まずは手軽なコード決済のみ導入をしたいという方は、コード決済会社と直接契約を結ぶことをおすすめします。
    申込から利用開始までの日数もわずか数日で済み、審査後は送られてくる決済用QRコードを設置するだけ。また決済代行の仲介をはさまない分、手数料も少なくて済みます。

    QR・バーコード決済の導入事例

    宿泊施設でコード決済を活用する場面は様々です。実際に活用されている施設様の事例をご紹介します。

     

    ①チェックアウト時の清算
    コード決済を利用することで、宿泊施設のチェックアウトがスムーズに行われます。
    フロントでの清算以外にも、込み合う時間帯は、事前に宿泊者に送ったQRコードを読み取ってもらい、宿泊費用の精算が完了することも可能です。
    フロントに限らずではありますが、「お釣りの用意がなくなることが一番のメリット」という人もいます。

    素泊まりのお客様で前払い清算が可能な場合も同様に活用可能で、受付での手続きの煩わしさを感じることなく、簡単にチェックアウトが完了します。

     

    ②ホテル内サービスでの利用

    飲食店やお土産処、プールやジム、スパなどの設備が併設されている宿泊施設もあるでしょう。
    最大のメリットは、宿泊者は館内を現金を持ち歩かずに済み、スマートフォンだけで購入ができるという点です。
    「お風呂あがりに売店を通り、気になる商品があったけど財布が無かったから買えなかった」といった販売機会の損失を防ぐことが出来ます。

    コード決済は普段の買い物に活用しているユーザーが多いので、こういった「身近なお買い物」にはうってつけの決済方法です。
    スマホで簡単に支払うことができれば、客単価の上昇に繋がるかもしれません。

    ③ルームサービスの注文
    ルームサービスの注文をQRコード決済で行う施設も増えてきています。
    料金は部屋付けされ会計時にまとめて精算されるので、宿泊者はチェックアウト時の追加注文の確認をする手間が省けます。

    さいごに

    宿泊施設がQR・バーコード決済を導入することで、業務効率化、消費者ニーズへの対応、コスト削減など様々なメリットが得られます。
    また、コード決済は日本の観光を支えるインバウンド客にとっては欠かせない存在であり、日本でもさらに利用率が拡大する傾向にあります。
    手数料で比べてみても、中小規模の宿泊施設が比較的導入しやすいキャッシュレスサービスといえるでしょう。

    決済手数料・導入費、入金サイクル等でキャッシュレス化にブレーキがかかっている施設様も、これを機に是非検討してみてはいかがでしょうか。

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