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<ホテル・旅館向け>流行りのアメニティ特集!アメニティの選定ポイント、トレンドや提供アイデアをご紹介
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<ホテル・旅館向け>流行りのアメニティ特集!アメニティの選定ポイント、トレンドや提供アイデアをご紹介

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2023. 09. 26

最終更新 2024. 07. 05

<ホテル・旅館向け>流行りのアメニティ特集!アメニティの選定ポイント、トレンドや提供アイデアをご紹介のキービジュアル

目次

    多くの宿泊施設様が「顧客満足度を上げたい」と常日頃考え、知恵をだし工夫をしていると思います。顧客満足度を上げる方法はさまざまありますが、アメニティを変えてみるという選択はいかがでしょうか?
    今やアメニティは旅先での快適な宿泊体験において欠かせないアイテムとなっています。スキンケア製品、シャンプー、歯ブラシなど、日常生活でも使用しているものばかりなので、旅先での「見たこともない、いつもと違う製品を使ってみる」ことは非日常体験のひとつとなり、ちょっとした楽しみにもなります。

    そこで今回は、アメニティで顧客満足度を高めようとしている人気のホテル・旅館は、どのようなアメニティを提供しているのかご紹介します。アメニティを選定する際に考慮すべき重要なポイントや今人気の提供アイデアについてもご紹介します。

    ホテル・旅館のアメニティの種類

    「アメニティ」とひと言に言っても、さまざまな種類があります。アメニティのカテゴリー別に、現在のトレンド商品も交えてご紹介します。

     

    電化製品

    ・ドライヤー
    ・電気ケトル
    ・ヘアアイロン
    ・コーヒーメーカー
    ・フェイススチーマー
    ・衣類スチーマー etc・・・・
     
    最近のトレンドとして、宿泊施設では電化製品のアメニティに注力する傾向が多くみられます。特に、ダイソンのヘアドライヤーやバルミューダの電気ケトルなど、高品質かつ高価なアイテムが注目されています。これらのアイテムは、宿泊施設で提供されることで、顧客は手軽にその使用感を試すことができ、その結果、高い満足度を得ることができます。他にも、女性にはヘアアイロンやフェイススチーマーなど、男性にはスーツやシャツのしわを伸ばすための衣類スチーマーが人気です。

    電化製品のアメニティについて、おもしろいアンケート結果があるのでご紹介します。
    株式会社アデランスが全国の20~60代の男女520名を対象に実施した「旅行時のヘアケアに関する意識調査」によると、宿泊先を選ぶ際の付加価値として、旅行者の約半数が「備付けのドライヤーが高性能」をプラスポイントとして挙げています。

     

     

    (出典:株式会社アデランス

     

    年代別にみると、20・30 代は宿泊先でも良いドライヤーを使いたいという潜在的ニーズが強く、40・50 代は「スキンケアグッズが充実している」に重きを置く結果になっており、世代によって宿泊先に求める付加価値に違いがあることが分かります。
    なお、株式会社KINUJOによる「 ヘアドライヤーに関する 消費者意識のアンケート調査」によると、ドライヤーに求めることの1位は「髪が早く乾くこと」。ご自身の宿泊施設のドライヤーはどうでしょうか?
    特に若い世代を中心に、ドライヤーひとつをとってもちょっとした満足感UPに繋がる要素となりそうです。

     

    シャンプー類

    ボディソープ・シャンプー・トリートメントといったシャンプー類は、宿泊に欠かせないアイテムです。特に女性客はこれらのアイテムに対して高い関心を寄せています。イソップやロクシタンなど、高級で評判の良いブランド製品は、高級感ある香りを身にまとうことで特別感を演出することができます。また、近年はサステナブルを意識した製品が注目を集めています。ミニボトルの場合、気に入ったらそのまま持って帰れるため、大きいボトルを浴室に設置するよりも喜ばれやすい傾向があります。
    シャンプー類に関して一部の施設では、実際に使用し気に入った製品を顧客がフロントで購入できるというサービスを展開しているところもあります。

     

    スキンケア

    化粧水・乳液・クレンジング・洗顔料なども乾燥しやすい宿泊施設では喜ばれるアイテムです。また、予期せぬ宿泊が必要になったお客様にも必要となります。とくにスキンケアは人によって合う・合わないがあるため、アメニティで使用感を試せると嬉しいものです。携帯用に便利なパウチか、余ったらそのまま持って帰れるミニボトルが喜ばれます。

    中には、マスクパックがあったり、スチーマーの貸し出しを行っているホテルもあります。乾燥しがちな宿泊施設の部屋でも肌の潤いを保つため好評です。

     

    癒し系グッズ

    足の疲れを癒す足すっきりシートや、目の疲れがとれるホットアイマスクなど、観光や仕事で疲れた身体をしっかりケアする癒し系グッズも需要があります。より良い睡眠をとれるよう枕に注力し、硬さや素材が異なる複数の枕から好みのものを選べる宿泊施設もあります。とくに忙しいビジネスパーソンには、嬉しいアイテムです。ぐっすり眠ることで、顧客の満足度は大きく上がります。

    また、クラシックなど癒し効果のある音楽をかけるホテルも少なくありません。ロビーやラウンジ、廊下など、場所によってBGMを使い分けるのもおすすめです。その場の雰囲気に合った音楽をかけることで、顧客はリラックスできます。

    最近主流のアメニティの提供方法

    一般的にはアメニティは客室に用意されていて、ゲストが自分で利用できるように並べられています。しかし、一部の宿泊施設は少し変わった方法でスキンケア等のアメニティを提供しているところもあります。

     

    アメニティバー

    アメニティバーは、ホテルのフロントがあるフロアに設置されていることが多いです。本来、客室に用意されている歯ブラシやタオルなどがフロント横に陳列されています。顧客がその中から必要なものだけ選んで客室に持って行くセルフ形式で、無駄がありません。脱プラ・サステナブル視点からも導入する宿泊施設が増えてきています。


    引用:アメニティバー(左)ホテル京阪 名古屋  / シャンプーバー(右) グランヴィリオホテル宮島

    中にはシャンプーやトリートメントを何種類も用意している宿泊施設もあり、自分好みのものを選べることを可能にしています。

     

    ポーチに入れる

    アメニティをポーチに入れて提供する宿泊施設もあります。とくにスキンケアなどのこまごまとしたアメニティは、コンパクトにまとまって便利です。宿泊施設に大浴場がある場合は、ポーチごと持っていけば全て揃うため、顧客に手間がかかりません。可愛い・オシャレなポーチだと気分も上がり、持って帰って使うこともできるため一石二鳥です。

    ホテル・旅館がアメニティを選ぶ際のポイント・事例

    アメニティの選定は、滞在の満足度を高めるうえでも、施設の口コミ向上やリピーターの獲得に繋げるうえでも見過ごしてはいけない要素です。
    アメニティを選ぶ際、人気のホテル旅館はどのような視点で採用しているのでしょうか。各ホテル・旅館がこだわっているアメニティの事例を交えてご紹介します。

    地元の商品を取り入れるorコラボ

    アメニティに地元の商品やローカルコスメを取り入れたり、コラボ商品を開発したりすることで、宿泊客はその土地ならではの滞在を楽しむことができるようになります。さらに、宿泊客が気に入った商品は、お土産として購入されることも多く、宿泊施設は地元企業と消費者を結びつけ、地域の活性化に貢献する役割を果たすことができます。

    神戸ポートピアホテル 


    引用:https://www.portopia.co.jp/information/detail/113/

    地元神戸の化粧品会社「美人ぬか本舗」とのコラボレーションにより生まれた、スキンケア製品をオリジナルデザインとして展開しています。パッケージには、昼、夜と移り変わる美しい神戸の景観とポートピアホテルの外観がデザインされており、公式のオンラインショップでも販売をしています。

    京都ホテルオークラ

    引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001005.000005118.html

    京都ホテルオークラは、同じ明治期の創業である地元京都の老舗化粧品ブランド「よーじや」のオリジナルアメニティを採用しています。お客様に京都ならではの滞在・地元企業の商品をより楽しんで貰うことを目的としています。

    はいむるぶし(沖縄県,小浜島)


    引用:スタッフブログ(https://www.haimurubushi.co.jp/blog/9250)(https://www.haimurubushi.co.jp/blog/9207

    沖縄の八重山諸島にある南の島リゾートホテル「はいむるぶし」は、アメニティに久米島海洋深層水のスキンケアやシートマスク、「YUKUI(ユクイ)」のバスソルト、沖縄のスーパーフード黒人参とハーブを組み合わせた「黒人参茶」などを採用しています。
    ※2017年の情報です。現在は取り扱い商品が変更されている可能性がございます。

    脱プラ・サステナブル視点

    世の中全体でSDGsの意識が高まっているため、プラスチック無使用・あるいは使用量が少ないアメニティに変更する施設が増えています。
    サステナブルな視点で作られたアメニティは、使い捨てというアメニティの概念を変え、持ち帰りたくなるようなものとして、アメニティの価値を定義し直しています。どれもシンプルでおしゃれなデザインなので、環境に配慮しつつアメニティとしての新たな価値を見出すことができます。

    十勝川温泉第一ホテル 豊洲亭・豆陽亭

    引用:https://www.daiichihotel.com/detail.php?dp=20220808003111

    十勝川温泉第一ホテル 豊洲亭・豆陽亭をはじめ、様々な宿泊施設でJTB商事のアメニティシリーズ「mugicara(むぎから)」が採用されています。

    この商品は、ムギの廃棄部分からなる再生可能な生物資源を含有することにより29%のプラスチック削減、さらに包装でも日本製クラフト調の紙を採用することで89%ものプラスチック削減に成功しています。SDGs4項目の目標達成に取り組んでいる製品として業界でも注目を集めています。

    瀬戸内SUPリゾート碧

    引用:https://setouchi-supresort-ao.com/projects/

    瀬戸内SUPリゾート碧では、100%オーガニックな地球と健康に優しい竹歯ブラシ、竹ヘアコーム、竹綿棒などを取り扱う「MiYO Organic」を採用しています。この商品は、アメニティを顧客への「ギフト」として位置付けており、ホテルそれぞれのロゴや名前を入れられるオリジナルデザインの制作も可能です。採用している宿泊施設も、自宅でも繰り返し使っていただけることを提示しています。

    その他オリジナル制作が可能なサステナブル製品:「SUSPRO

    コンセプトやターゲットに合わせたアメニティブランドにする

    自社のターゲット層が「どんなアメニティに関心があるのか、必要としているのか」という基準からブランドを選定する方法もあります。ターゲット層から高評価を得られ、話題性を期待できます。例えば、メインターゲットとなるビジネスユーザーが求めるアメニティを揃えたり、ターゲットに合わせたオリジナルデザインや製品開発をしたり、高級ホテルのスイートルームには、高級ブランドのアメニティを採用するケースもあります。
    スキンケアやシャンプー関連のアメニティは女性を意識したものが多く、レディースフロアやレディースプランを用意し、トレンドに合わせた人気のアメニティを用意する宿泊施設も少なくありません。

    レム新大阪

    引用:https://www.hankyu-hotel.com/hotel/remm/shinosaka/concept

    「レム新大阪」は、「上質な眠り」をコンセプトにした、駅直結の宿泊主体型ホテルです。ビジネスユーザーをはじめ、観光目的で新大阪駅を利用する宿泊客が、身体の疲れを癒し、より良い睡眠をとるためのアメニティを取り揃えています。

    ホテルオリジナルのベッドは「日本ベッド製造(株)」と共同開発したもので、睡眠を追求したものになっています。バスアメニティの香りや、「清水香®(せいすいか)」とのコラボアイテムの消臭スプレー等、リラックス効果のある香りモノのアメニティにもこだわっています。マッサージ機能付きチェアがあるのも顧客にとって嬉しいポイントです。

    また、女性限定のレディースルームには、アロマ機能付き空気清浄機、レディースシェーバー、ヘアアイロンなどが用意されており、ターゲットに沿った客室アメニティを採用しています。
    アロマ機能付き空気清浄機「マジックムーン」は、5種類の香りから選択可能で、ウイルス対策をしながら部屋を好みの香りにすることも出来ます。

    ホテルモントレ


    引用:https://www.hotelmonterey.co.jp/mirable/

    ホテルモントレ」では、展開する17のホテルの全客室で、株式会社 サイエンスのシャワーヘッド「ミラブル」を導入しています。ミラブルとは、ストレートのシャワーと上質な肌触りのミストをワンタッチで切り替えられる美顔器のようなシャワーヘッドとして話題性の高い製品です。
    肌に対するダメージが少ないので、女性にたいへん喜ばれます。

    美容と健康を意識する消費者層に向けて、いつもと違うバスタイムを体験をすることで、より快適なホテルステイが叶うことをアピールしています。シャワーヘッドは使用感を試す機会がなかなかないため、購入を検討している人にとっても滞在価値の上がるアメニティと言えます。

    THE BOLY OSAKA


    引用:https://theboly.com/

    THE BOLY OSAKA」は、オリジナルで開発したメンズライクなアメニティを展開しています。オリジナル制作されているため、若い世代に刺さるおしゃれなデザインが実現しています。パジャマや歯ブラシ、シャンプーなどに星のロゴが施されており、ポップな配色も魅力的です。

    パジャマは綿100%のダブルガーゼ生地等、使い心地のこだわりをHPでもしっかりアピールし、オンラインショップで購入することも出来るようにしています。おまけ感覚の「アメニティ」にはせず、公式のお土産という新しい価値観として提供しており、自社のブランディングとしても優れた事例です。

    パークホテル東京


    引用:https://parkhoteltokyo.com/ja/rooms-suites/amenities-rentals/

    「パークホテル東京」は、東京都内にあるホテルとアートの調和が生み出すラグジュアリーホテルです。全客室にタイの人気スパブランドTHANN(タン)のバスアメニティを採用しています。植物由来の成分で作られたスキンケア用品はたいへん人気で、顧客はいい香りで疲れを癒しながら、ラグジュアリーな滞在体験が出来ます。

    ■その他ラグジュアリーブランドとして人気のアメニティ

    ✓BVLGARI(ブルガリ)
    イタリアの代表的ブランドBVLGARI(ブルガリ)のバスアメニティは、取り扱っているホテルが特集されるほど注目されています。女性だけでなく、男性にも人気の高級ブランドです。国内のホテルでは、ホテル ザ グランデ心斎橋なんばなどで採用されています。

    ✓Asprey (アスプレイ)
    英国王室御用達で世界中のセレブが利用するブランドです。国内のホテルでは、リッツカールトン(東京、大阪、沖縄)でバスアメニティとして提供されています。

    ✓BOTTEGA VENETA(ボッテガヴェネタ)
    イタリアの高級ファッションブランドで有名なボッテガはのバスアメニティは、BVLGARI同様に男性に人気です。
    国内のホテルでは、マンダリンオリエンタル東京のバスアメニティとしても提供されています。

    ■自然派・オーガニックを好むユーザーに人気のアメニティブランド

    ✓Aesop https://www.aesop.com/jp/
    オーストラリア初のオーガニックブランドでハンドクリームやボディーソープなどが日本の女性にも大人気。
    国内のホテルでは、パークハイアット東京、京都などのスイートルームのアメニティとして提供されています。

    ✓ロクシタン https://jp.loccitane.com/
    フランスの化粧品メーカーのロクシタンは、オーガニックコスメの先駆けとして日本でも大変に人気のあるコスメブランドです。洗い上がり後も長く続く香りやおしゃれなボトルデザインが女性に人気。

    ✓メルヴィータ https://jp.melvita.com/
    フランス発のオーガニックブランド。世界的に有名なロクシタングループのブランドであり、オーガニック素材にこだわった製品づくりに定評を得ています。

    ✓OSAJI https://osaji.net/
    東日本橋に拠点をかまえる皮膚科学から学んだ敏感肌の為のオーガニックコスメのブランド。星野リゾート西表島ホテル オリジナルアメニティとしても採用されています。

    GOOD NATURE HOTEL KYOTO

    引用:https://goodnaturehotel.jp/topics_cat/good-nature-hotel-kyoto-amenities/

    「人にも自然にもいいものを」をキャッチコピーに掲げる京都のGOOD NATURE HOTEL KYOTOでは、食、肌に触れるものから空間まですべてにおいて自然、体に優しいものにこだわっています。勿論、アメニティへのこだわりも強く、消耗品のアメニティはフロントで販売、全客室にはホテルオリジナルタンブラーを用意しています。石油由来成分は一切使用せず、素材は全て自然由来成分、製造工程においては排水や排煙を一切出さず、100%再生可能エネルギーを使用したNEMOHAMOのオーガニックコスメを採用しており、コンセプトに徹底したラインナップになっています。

    さいごに

    いかがでしたか?ホテル・旅館こだわりのアメニティ特集について解説しました。上手なアメニティの選定方法は、施設のコンセプトも含め、施設や地域に訪れる顧客の目的や特性、嗜好性を鑑み用意する方法です。コンセプトや顧客視点で用意されたアメニティはより「意味をもったアメニティ」となり、満足度が向上します。

    そして、アメニティに工夫をされている施設様はWebページでしっかりPRすることも忘れずにしておきましょう。

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