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<2023年夏>国内宿泊旅行の予約動向見通し① トレンドやニーズまとめ
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<2023年夏>国内宿泊旅行の予約動向見通し① トレンドやニーズまとめ

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2023. 06. 20

最終更新 2024. 06. 18

目次

    6月に入り、夏休みの対策や準備にとりかかる施設様も多いのではないでしょうか。
    トリップアドバイザー株式会社の2023年夏の旅行動向調査によると、今夏(2023年6月1日〜8月31日の期間)、「旅行を計画している」と回答した日本人旅行者の割合は65%で、昨年同時期の24%に比べると大幅に上昇しています。
    新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5類感染症に引き下げられ、旅行を楽しめるようになった人々の旅行への意識や実際の行動には、どんな変化が見られるのでしょうか。
    今回は、2023年の夏の予約状況について、6月下旬時点での弊社のデータから見る予約動向と、今年の傾向やトレンドを探っていきます。

     

    2023年夏の予約傾向 

     

    2023年(令和5年)のお盆休みは?

     

    2023年(令和5年)のお盆休みは、8月13日(日)から16日(水)が基本となります。
    ただし、祝日である「山の日」が8月11日(金)ですので、翌12日(土)も含め、8月11日(金・祝)から16日(火)までの6日間をお盆休み(夏季休暇)とする企業が多くなると思われます。


     

    6月以降のオンハンド昨年同日比較

     
    まず、6月以降のオンハンドから確認していきましょう。
    宿研のデータにはなりますが、6月15日時点でのオンハンド昨年同日比を見ると、7月が1.12倍、8月が1.08倍でした。今年の7月は昨年よりも予約の動きが速く、8月は他の月と比べると昨年と比較的同じような動きをしていると言えます。
    また、9月以降の予約の動きは、昨年よりも一層早く、11月の予約に関しては既に1.8倍まで伸びています。6月や7月の平日はこの先上がることはなさそうなので直近対策を行い、8月以降は予約の波に備えて、積極的な在庫提供を検討してみてください。


      

     

    2023年7月・8月の在庫消化率(客室稼働率)

     
    続いて、6月18日現在の
    7月・8月の在庫消化率*1についてみていきましょう。
    *1…弊社サイトコントローラーに割当られた在庫のうち、予約が入っている割合。稼働率と同じ意味。

     

    7月・8月だけを見ると、どの地域を見ても7月14日、15日、16日が一番動きが良い状態です。
    これから、本格的にお盆期間が動きはじめてくるといった様子が伺えます。
    7月の平日は、殆どのエリアで予約の動きが鈍いですが、特に7月の連休明け17.18.19.20日辺りは最も低く、8月の終盤とあまり変わりません。早めに対策の必要がありそうです。

    エリア別に見たときに、他のエリアと違う特徴が出ているのは、北海道や沖縄です。
    北海道だけは、お盆があけるまで平均消化率が50%辺りをキープしており、大変人気が高い状態になっています。
    沖縄県も、平日休日関係なく一定の稼働があり、混雑し料金も上がるお盆期間は避けて旅行に行く人が多い傾向が出ています。沖縄で特に人気なのは7月の頭です。
    この傾向から、昨年まで近隣エリアで楽しんでいた人たちが今年の夏は「遠方の旅行」に踏み出すケースが多いことが分かります。

    地域の消化率推移が気になるかたは以下のエリア別消化率をご確認ください。
     

    エリア別在庫消化率(2023.06.19データ)




     

    2023年夏のニーズ・トレンド


    次に、2023年夏の旅行トレンドやニーズを紹介していきます。

    日本のインバウンド需要は好調

     
    アメリカンエクスプレス・トラベルの調査によると、2023年に予定しているアジアの旅行先として、世界7カ国の回答者の平均では、上位から「日本(40%)」、 「シンガポール(33%)」、「タイ(30%)」となり、日本が1位となりました。インド以外の国で日本が旅行先として1位にあげられており、2023年の夏シーズンも強いインバウンド需要が期待できそうです。

    2023年に予定しているアジアの旅行先(上位3カ国)


    出典:アメリカンエクスプレス・トラベル調査:https://www.americanexpress.com/en-us/travel/discover/get-inspired/global-travel-trends



    夏に限らず健康志向が高まっている

     
    人生100年時代といわれる今、「できるだけ長く心身ともに健康に過ごしたい」という生活者のニーズが高まっています。さらに新型コロナウイルスの影響も相まって、健康・ウェルネス市場は拡大の一途にあります。
    アメリカン・エキスプレス・トラベルが発表した、
    「2023年グローバル・トラベル・トレンド・レポート」の中でも今年の世界的トレンドのひとつに「健康志向」を挙げています。
    休暇中のヘルスケアや治療・回復、リラクゼーション、食餌療法、運動、スキンケア・美容など、日本の宿泊施設でも関連付けられる体験やサービスがたくさんあります。ただ、料理、温泉、体験サービスを紹介するのではなく、「健康」「ウェルネス」の視点から、訴求していくことも大切になってくるでしょう。

    ウェルネスをコンセプトにした施設以外は、関係のないマーケットかというとそうでもありません。
    健康志向の人が多くなっているということは、頭では「健康でいる為」とわかっているけれど時々「たまには気にせず過ごしたい・食べたい」といった本音を抱えるユーザーもいるということです。そういった意味では、「旅行の時くらいは自分を甘やかしませんか」といった訴求ポイントをもった企画、体験、商品を準備するのもまた、面白いのかもしれませんね。


     

    夏のWEB集客ワンポイントアドバイス

     
    さて、今回は夏の集客にむけたワンポイントアドバイスとして、リードタイムについてご紹介します。自施設の予約リードタイム(ブッキングカーブ)の傾向をどのくらい把握されているでしょうか。

    予約リードタイム・ブッキングカーブとは
    リードタイムとは、予約日からチェックインするまでの日数の事を言います。そしてこのリードタイムの変動を表した傾向グラフをブッキングカーブと呼びます。

     

    自施設のリードタイムの傾向(ブッキングカーブ)を把握していると、以下のようなメリットがあります。

    ・現状の予約の動きが順調なのかどうかを把握できる
    ・直前割引や早期割引の販促をかけるタイミングが分かる
    ・在庫提供数の判断基準や・リアルエージェントからの返室タイミングの基準になる。
    ・キャンセルポリシー設定の設定基準になる
    ・リマインドメール(確認)メールを送る日程の基準になる

     

    例えば、リードタイムの傾向から「10日先で残っている部屋は値下げする」など、残っている部屋を売り切るための戦略をルール化して対策をうつことができます。
    リードタイムの傾向を見ながら予約が動くタイミングを予測することで、夏の集客対策の判断指標にもなり得ます。
      

     

    OTAでリードタイムを確認する方法

     

    予約のペースというのは、ある特定のリードタイム、〇日前だけに集中して予約されるということは少なく、予約が盛んな期間と予約があまり入らない期間にわかれることが一般的です。例えばリードタイムが30日前の時に予約の波が来て、その後は一度落ち着いて、再度、4日前の時に予約の波がくるというような、予約パターンが見えてきます。

    OTAの管理画面でもリードタイムの傾向を確認することができます。毎月のリードタイムの動きを記録しておくと、シーズン毎の動きの違いがあるのかどうかも見えてくるのでおすすめです。


    楽天トラベル
    ①宿泊施設の管理 > ②宿泊施設カルテ > ③宿泊詳細情報 > ④リードタイム


    じゃらんnet
    ①お客様管理 > ②ランキング・予約分析ダウンロード > ③予約リードタイム/予約レート分析

     

    さいごに

     
    旅行意識はコロナ前に比べて回復傾向にあり、国内のみならず海外旅行への意欲が徐々に高まっています。
    そして、この夏はインバウンドの需要もさらにあると示唆されています。
    リードタイムの傾向も踏まえながら「何日前までに何%の稼働を埋めたら理想か」という事を意識しつつ集客をコントロールしてみるのもいいかもしれません。

     



    株式会社宿研は〝日本中の宿を元気にする”宿泊施設専門のweb集客パートナーです。
    創業18年、累計約5000件の実績を誇る宿研が
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