【デザインに困ったら】ホテル・旅館業のSNS投稿や館内POP制作に必須!グラフィックデザインツール「Canva(キャンバ)」とは
2023. 01. 31
最終更新 2024. 09. 18
目次
SNSやホームページで情報発信する際、直面するのが動画やアイキャッチ画像等の「デザイン」だと思います。
チラシやポスターは外注されるケースが多いかと思いますが、頻繁に更新するSNSや館内POP等は、自社でやっているケースがほとんどではないでしょうか。
そしてもし、スマホアプリを使って編集・文字入れしたり、PowerPointやWord等のソフトを使ってサムネイルやPOPを作っているなら、ぜひおすすめしたいツールがあります。
今回は、専門的な知識が無くても誰でも簡単に販促物のデザインが作れるグラフィックツール「Canva(キャンバ)」をご紹介します。
Canvaって何?宿のSNSで使える3つの魅力
まず「Canva(キャンバ)」について簡単にご紹介します。
Canvaとは、オーストラリア発の Webブラウザで使用可能で、無料で使えるデザイン作成ツール。(有料もあり)
日本版は2017年5月にリリースされ、世界中の1,000万人以上に利用されています。
このCanvaと機能面でよく比較されやすいのがPowerPointやAdobeの編集ソフト。
それらに比べてCanvaが優れている点は、デザインの専門知識が無くても高いデザイン性が担保でき、プロ御用達の専門ソフトを使わずとも、簡単に短時間で制作が可能である点です。
では、具体的なCanvaの魅力について、今回は代表的なものを3つご紹介しましょう。
- 7,500万点以上の豊富な写真やグラフィック素材・フォント
今まで、挿し絵やイメージ図が欲しい時は、「いらすとや」さんを初めとする、無料の素材サイトを検索し、ダウンロードして集めていた方も多いと思いますが、まずその作業がほぼ必要なくなります。
Canva内に多種多様な素材があり、キーワードを打ち込むだけで、商材利用が可能な様々な素材を簡単に素早く探すことが出来ます。
Canvaで許可されている商用利用の一例
自社のホームページに掲載する /SNS投稿に使用する /マーケティング素材(広告、営業資料など)として使用する 名刺を配布する / 取引先に年賀状を送る /Tシャツを作成して販売する など
- 2. 80万点以上の豊富なデザインテンプレート
Canvaの魅力の2つ目は、専門知識が無くても簡単かつ直感的にデザインを制作できる点です。
その最大の理由は、圧倒的なテンプレート数です。ゼロからデザインや構成を考えて作る必要が無く、使いたいSNSの名前を入れて、イメージのキーワードを入れると、沢山のテンプレートが出てきます。
- 3. ソフトのインストール不要&マルチデバイス対応
パワーポイントやIllustrator等は、ソフトを購入・インストールして、PCを使っての作業がメインになります。
また、スマホアプリを使ってコラージュ画像を作る際は、画面が小さくてやりづらいことも多いですよね。
一方Canvaは、Webプラウザでの管理になるのでインストール不要です。
いつも使っているGoogle ChromeやEdgeなど対応プラウザで開いてログインするだけ。
PCはもちろん、スマホやタブレットでの編集も可能で、どこでも作業を再開することが出来ます。
Canvaのデメリット ってある?ネックになりそうなポイント
さて、ここまで読むと無敵なデザインツールに見えますが、弱点はあるのでしょうか。
宿の作業面でネックになりそうなポイントをまとめました。
- 無料プランで使える素材数やテンプレートに限りがある
Canvaには無料プランと有料プランがあり、無料プランでも充分利用が出来ますが、素材やテンプレートに限りがでてきます。
SNSで頻繁にアイキャッチを使った投稿をする宿や、毎月イベントがあったり、キャンペーン企画をLINEで配信されている宿は、有料プランも視野に入れてよいと思います。
- 和風のデザインやテイストの割合が少ない
海外発祥のサービスなので、横文字や洋風なテイストに強く、和柄や日本独自の写真素材、アジアの人物素材等の比率は少なくなります。例えば、ホテルのベルボーイ等のイメージ写真は沢山出てきますが、女将や若旦那といった旅館をイメージするスタッフのイメージ写真は少なかったりします。
- 公式用の印刷物等はAdobeに劣る
Canvaでは、印刷物(チラシやポスター)のデザインも可能で、たくさんのテンプレートから作れます。
冒頭でもお話した通り、Canvaの最大の特徴は「誰でも簡単にデザイン出来ること」で、あくまでデザイン重視の手軽なソフト。専門的な細かい編集機能を見るとAdobeなどのソフトには劣ります。
宿のどんな業務(場面)で使うのがおススメ?
1位:SNS
一番活躍するであろう場面はやはり「SNS」でしょう。
テンプレートにはSNSの様々なサイズで展開がされているのでわざわざ、投稿サイズを調べる必要もありません。
動画の編集も可能で、音源を挿入することも可能です。
Instagramのリールや投稿フィードでSNS用の広告を出したい方にとっても活用しやすいツールでしょう。
▼例えばこんなシーン
・Youtubeのサムネ画像 ・Instagramの投稿 ・X(旧:Twitter)の画像
・動画編集 ・ストーリーズ ・SNSの広告関係
2位:メルマガやLINE
自社のHPで書いているブログのヘッダーや、メルマガでお送りしているバナー等も作成が出来ます。
公式LINEを始められている施設様は、LINEのリッチメニューやキャンペーン画像のテンプレートも沢山そろっているので、自社に合う雰囲気のものを探して作成してみてもいいかもしれません。
勿論この記事のヘッダー画像や挿し絵もほとんどCanvaを使っています。
▼例えばこんなシーン
・ヘッダー
・フッター
・リッチコンテンツ
・リッチメニュー
3位:印刷物
新しいお土産処のPOP、イベント案内等、タイムリーに作成して貼り出したい印刷物等にも大変便利です。
公式のリーフレットとなると少し専門的な知識やセンスも必要になってきますが、必要なイメージ素材を揃える用途として使うだけでも充分活用できます。
▼例えばこんなシーン
・館内で使うPOP
・簡易チラシ
・DMはがき
さいごに
SNSを使ったマーケティングが重要になってきている今、担当スタッフがそれらの投稿記事の作成にかける時間求められるスキルは益々増えていると思います。
そんな中、Canvaは無料で利用でき、かつ専門的な知識が無くても投稿のビジュアルレベルを上げられる、とっておきのお助けツールと言えます。
なお、詳しい使い方やヒントなどは、Youtube等でキーワード検索するとたくさん見つかります。
非常にわかりやすく解説してくれている動画も多くありますので、初心者の方も安心ですね。
気になる方は、ぜひこれを機にお試しいただいてみてはいかがでしょう。